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伊吹雅也のPOG分析室 ~第9回 2歳戦終了時のU指数から注目ホースをピックアップ~
今月7日に2013年度のJRA賞が発表され、12月8日の阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳GI・阪神芝1600m外回り)を制したレッドリヴェール(ディソサードの2011)が最優秀2歳牝馬に、12月15日の朝日杯フューチュリティステークス(2歳GI・中山芝1600m)を制したアジアエクスプレス(Running Bobcatsの2011)が最優秀2歳牡馬に選出されました。仮想オーナーの皆さん、改めておめでとうございます。
前回は朝日杯フューチュリティステークス終了を待ってから更新したため、制作時点で新たに開催されたレースは3週分だけ。各ワールドのランキングにもそれほど大きな変化はありません。そこで今回は既にデビューしている2歳馬が各レースでマークしたU指数を基に、2歳戦全体の戦況を復習しながら、これから先のレースで注目すべき馬をピックアップしてみました。多くのプレイヤーが指名枠を使い切り、入札に参加する方の数がグッと減った今こそ、素質ある伏兵を効率的に落札するチャンス。もちろん、既に自陣のラインナップを固めている方にとっても、3歳戦の馬券を買ううえで大きなヒントになるはずです。
全レースの全出走馬を通じてもっとも高いU指数をマークしたのは、当然ながらGIを制したあの馬……ではなく、9月1日のすずらん賞(2歳オープン・函館芝1200m)を勝ったフクノドリーム(キャニオンリリーの2011)でした。当時の指数は103.7。阪神ジュベナイルフィリーズのレッドリヴェールが94.1、朝日杯フューチュリティステークスのアジアエクスプレスが98.6ですから、いま見ても非常に価値の高いタイムだったことがわかります。
もちろん、当時の函館芝が極端に時計のかかる特殊な馬場だった点はアタマに入れておきたいところ。正直なところ、ノーマルな状態の芝でどこまでやれるかは未知数です。しかし、フクノドリームは次走のエーデルワイス賞(2歳GIII・門別ダート1200m)で重賞制覇を達成し、能力の高さを改めて証明しました。今後もレース条件次第では好走を期待できそうですから、引き続き注目しておくべきでしょう。
2位は朝日杯フューチュリティステークスのアジアエクスプレスですが、3位にランクインしたのは12月14日のひいらぎ賞(2歳500万下・中山芝1600m)を勝ったミッキーアイル(スターアイルの2011)。2着のピークトラムに3馬身半差をつける完勝で、U指数も98.3とアジアエクスプレスに迫る高水準でした。続く1月12日のシンザン記念(3歳GIII・京都芝1600m外回り)も快勝し、今後も芝マイル戦線を引っ張っていくことになりそうです。
ちなみに、スペシャルクラスでは私が5月31日の第2回入札で落札しています。争覇圏内から脱落しないためにも、この馬で幸先良く3歳戦のスタートを切りたいと思っていましたし、他のクラスで落札したプレイヤーの皆さんもホッとしていることでしょう。私情丸出しで恐縮ですが(笑)、引き続き頑張ってほしいですね。
JRA重賞以外、かつ前出のすずらん賞とひいらぎ賞以外でもっとも高いU指数を記録したのはエアアンセム(エアマグダラの2011)。12月22日のホープフルステークス(2歳オープン・中山芝2000m)で95.6をマークしました。2連勝中ながら、新馬、ホープフルステークスとも単勝8番人気止まりだったように、前評判は決して高くなかった馬。私が所属しているスペシャルクラスは先週まで落札者がいませんでしたし、他のクラスも概ね指名枠が空いています。次走は1月19日の京成杯(3歳GIII・中山芝2000m)。どんな走りを見せてくれるのでしょうか。
同じ2歳のオープン特別だと、12月21日のクリスマスローズステークス(2歳オープン・中山芝1200m)を制したネロ(ニシノタカラヅカの2011)、同2着のシゲルカガ(アレグレッツァの2011)も94.5と比較的高いU指数をマーク。ちなみに、シゲルカガは10月20日のかえで賞(2歳500万下・京都芝1200m)で93.4を記録していますが、これは500万下から下のクラスに限ると、ひいらぎ賞1着のミッキーアイル、同2着のピークトラム(タッチザピークの2011)に次ぐ3番目の数字でした。格のわりに注目度はそれほど高くないレースですが、今年はかなりハイレベルだった可能性もありそう。短距離路線のポイント獲得要員を探している方はぜひ注目してみてください。
関西圏、かつ重賞以外のレースを見ると、今のところU指数トップは前出のかえで賞を勝ったシゲルカガ。第2位は12月7日のエリカ賞(2歳500万下・阪神芝2000m)を制したバンドワゴン(ピラミマの2011)です。2着以下に5馬身差をつける圧勝だったこともあって、既にファンの間やメディアでも話題になっていますね。一応確認しましたが、さすがにすべてのクラスで指名枠が埋まっていました。なお、実際の馬主はアジアエクスプレスと同じ馬場幸夫氏。来シーズンのドラフトシーズンはその動向に注目が集まるんじゃないでしょうか。
同じく関西圏、かつ重賞以外のレースで3番目のU指数をマークしたのは、11月17日の秋明菊賞(2歳500万下・京都芝1200m)を勝ったニホンピロアンバー(ニホンピロエミリーの2011)と、同2着のラインスピリット(リボンストライプの2011)。ニホンピロアンバーは阪神ジュベナイルフィリーズで17着に敗れてしまいましたが、先行馬や距離適性のない馬には厳しい展開でしたし、この一戦だけで見限るのは早計だと思います。ラインスピリットともども、ポイントを稼ぐ機会はまだまだあるはずです。
あとは12月23日の万両賞(2歳500万下・阪神芝1400m)を勝ったモーリス(メジロフランシスの2011)も、ニホンピロアンバーやラインスピリットと遜色ないU指数を記録していました。この馬は新馬を勝った直後、10月11日公開分の当コラムでも取り上げていますね。1月12日のシンザン記念では5着に敗れてしまいましたが、引き続き注目しておくべきでしょう。
最後に、新馬と未勝利を勝ち上がったばかりの馬から注目株を1頭ずつ挙げておきます。
12月21日の阪神6R(2歳新馬・阪神ダート1200m)を制したのはメイショウワコン(モリトオウカの2011)。U指数の85.0は、昨年の2歳新馬に限ると5位に相当する好記録です。同水準のU指数で新馬を勝った馬の多くはオープンクラスで活躍していますし、芝やもう少し長い距離をこなせるようなら面白いんじゃないでしょうか。
12月22日の阪神3R(2歳未勝利・阪神芝1600m外回り)では、半兄にリディル、クラレント、レッドアリオンを持つ良血馬サトノルパン(エリモピクシーの2011)が初勝利を挙げました。U指数は89.6で、昨年の2歳未勝利に限ると4番目の数字。さすがに指名枠は埋まっていますけど、落札したプレイヤーの皆さんはまだまだ期待していいと思います。
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■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラ、コディーノ、フラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング(皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。12/6日に全面監修の新刊『ウルトラ回収率 2014-2015(競馬王新書EX006)』(ガイドワークス)が発売された。