プロフェッショナルの決断

ディープ中心もロブロイ、キンカメ、マンハッタンも警戒

「良血だから……」とか「上が走ったから……」といった漠然とした理由では取りません。自分の配合理論に合致した馬、つまり納得のいく配合馬だけ選びます。今年も中心はディープインパクト産駒。昨年は産駒数の減少、繁殖牝馬の質の低下から「谷間の世代」との疑念を持たれ、じっさい2歳戦ではひとつも重賞を勝てず、3歳の2月まで音無しでしたが、クラシックが近づいてくると猛打爆発で帳尻を合わせてきました。さすがというほかありません。今年は昨年よりもラインナップが充実しているので期待できるでしょう。このほか今年は、ゼンノロブロイ、キングカメハメハ産駒がいいですね。マンハッタンカフェもなかなかです。このあたりの種牡馬を中心にリストを固めていきたいところです。

栗山求

血統予想界の
第一人者
栗山求
(血統評論家)
POG歴10年以上
馬選びのポイント血統

完成度の高さは兄弟のなかでナンバーワン

父:ゼンノロブロイ
母:レーヴドスカー(Highest Honor)
厩舎:松田博資[栗東]
生産:ノーザンファーム

日本を代表する名牝の産駒。5頭の兄姉はすべて違う父から誕生し、いずれもオープン以上に出世している。要するに何を付けても走るわけだが、父がゼンノロブロイの場合、配合的に素晴らしく、その完成度の高さは兄弟のなかでナンバーワンといえるもの。具体的にいえば、母方のリヴァーマンは父とニックスの関係にあり、ブラッシンググルームを持つ配合は父の代表産駒ペルーサと同じ。大物感あふれる配合構成でG1を狙える。

1位

母系は底力あふれる血で構成され、大レースでも頑張れる

ラングレー(牡)

父:ディープインパクト
母:ラヴズオンリーミー(Storm Cat)
厩舎:矢作芳人[栗東]
生産:ノーザンファーム

「ディープ×ストームキャット」は桜花賞馬アユサン、毎日杯を勝ったキズナ、青葉賞を勝ったヒラボクディープと同じ。2代母はキングマンボの全妹なので、母は短距離王ロードカナロアの配合をひっくり返したような構成となっている。母系の奥は底力あふれる血で構成され、これが底力の担保となって大レースでも頑張れるだろう。仕上がり早で手堅く走るスピードタイプで、芝2000mがベスト。気性次第で2400mもこなせる。

2位

母はいかにも繁殖牝馬としても成功しそうな配合で、初年度から狙ってみたい

父:ディープインパクト
母:ブラックエンブレム(ウォーエンブレム)
厩舎:小島茂之[美浦]
生産:ノーザンファーム

母は秋華賞を勝った名牝。“母の父ウォーエンブレム"はまだこれといった活躍馬を出しているわけではないが、3代母の父ヴェイグリーノーブルは父とニックスの関係にあり、その不安を補って余りある。母はアワエンブレム≒ヘクタープロテクター2×2という特殊な凝縮の持ち主。いかにも繁殖牝馬として成功しそうな配合パターンなので初子からしっかり狙ってみたい。ディープ産駒らしく芝中距離がベストだろう。

3位

順位 馬名 父馬 母馬
(母父)
厩舎
(生産)
4位 ゼウスバローズ(牡) ディープインパクト ラヴアンドバブルズ
(Loup Sauvage)
角居勝彦[栗東]
(パカパカファーム)
5位 ボージェスト(牝) キングカメハメハ アドマイヤグルーヴ
(サンデーサイレンス)
友道康夫[栗東]
(ノーザンファーム)
6位 ベルキャニオン(牡) ディープインパクト クロウキャニオン
(フレンチデピュティ)
堀宣行[美浦]
(ノーザンファーム)
7位 ワールドインパクト(牡) ディープインパクト ペンカナプリンセス
(Pivotal)
友道康夫[栗東]
(ノーザンファーム)
8位 キミノナハセンター(牡) ディープインパクト グレイトサンライズ
(Caerleon)
藤沢和雄[美浦]
(社台ファーム)
9位 ロードヴォルケーノ(牡) キングカメハメハ ジャズキャット
(Storm Cat)
笹田和秀[栗東]
(ケイアイファーム)
10位 ストールンドラゴン(牡) マンハッタンカフェ ストールンハート
(Stuka)
未定
(ノーザンファーム)
11位 ムードスウィングス(牝) ハーツクライ ラフィンムード
(エルコンドルパサー)
斎藤誠[美浦]
(社台コーポレーション白老ファーム)
12位 テイエムスカイオー(牡) ディープスカイ テイエムオーシャン
(ダンシングブレーヴ)
岩元市三[栗東]
(川越ファーム)
13位 レッドウォーリア(牡) ゼンノロブロイ ダンスーズデトワール
(Highest Honor)
藤沢和雄[美浦]
(社台ファーム)
14位 モンドシャルナ(牡) ネオユニヴァース ウインドインハーヘア
(Alzao)
角居勝彦[栗東]
(ノーザンファーム)
15位 ラヴィーネ(牝) ゼンノロブロイ レディイン
(Kendor)
安田隆行[栗東]
(社台ファーム)
16位 リバーソウル(牡) ネオユニヴァース ソニンク
(Machiavellian)
浅見秀一[栗東]
(ノーザンファーム)
17位 サトノルパン(牡) ディープインパクト エリモピクシー
(ダンシングブレーヴ)
村山明[栗東]
(エクセルマネジメント)
18位 ハリウッドセレブ(牝) ジャングルポケット マンハッタンセレブ
(サンデーサイレンス)
大久保龍志[栗東]
(社台ファーム)
19位 サトノアラジン(牡) ディープインパクト マジックストーム
(Storm Cat)
池江泰寿[栗東]
(ノーザンファーム)
20位 エーデルグランツ(牡) ディープインパクト フォーシンズ
(Sinndar)
須貝尚介[栗東]
(ノーザンファーム)
栗山求-PROFILE-
栗山求(くりやま・もとむ):高校時代から競馬場に通い詰め、大学在学中の89年に競馬通信社入社。血統専門誌『週刊競馬通信』に「血統SQUARE」というコラムを7年間連載しつつ編集長を務める。97年に退社後はフリーランスに。『別冊宝島』『ハロン』『競馬歴史新聞』『書斎の競馬』など、編集者やライターとして携わった雑誌・書籍は数知れず。毎年春に刊行される『POGの達人』(光文社)と『競馬王のPOG本』(白夜書房)のレギュラー執筆陣でもある。2012年春に『パーフェクト種牡馬辞典』(自由国民社)を望田潤氏らと共同執筆で上梓。2010年に株式会社ミエスクを立ち上げ、代表取締役に就任し、翌年から血統・配合の競馬総合サイト『血統屋』の運営を開始する。栗山求の血統BLOG(http://kuriyama.miesque.com/)を毎日更新中。
プロフェッショナル
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栗山求「血統予想界の第一人者」 平松さとし「日本、世界の現場情報を発信」
日夏ユタカ「日本で唯一の競馬予想職人」 柿谷陽介「青本の頭脳」
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2022/10/07 02:10更新
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