POGコラム

伊吹雅也のPOG分析室 ~第6回 既出走馬の中に大物!?U指数を基に注目ホースをピックアップ!~

 先週までに施行されたJRAの2歳戦は265レース。オープンクラスだけでも既に15レースが終了し、どのワールドも順位がハッキリしてきました。私が所属しているスペシャルクラスは、相変わらず柿谷陽介さんが首位を快走中。kmさんやポグニティさんが続いているものの、なかなか差が詰まってきません。まだまだ序盤とはいえ、来春のクラシックシーズンを明るい気持ちで迎えるためには、そろそろ上位とのポイント差を詰めておきたいところ。指名馬の応援にもひときわ力が入ります。

 今回は既にデビューしている2歳馬が各レースでマークしたU指数を基に、2歳戦全体の戦況を俯瞰しつつ、これから先のレースで注目すべき馬をピックアップしてみました。これから入札する方にはぜひ注目していただきたいと思いますし、そうでない方にとっても馬券を買ううえで大きなヒントになるでしょう。

 全レースの全出走馬を通じてもっとも高いU指数をマークしたのは、9月1日のすずらん賞(2歳オープン・函館芝1200m)を制したフクノドリーム(キャニオンリリーの2011)。芝のレースに出走したのは初めてでしたが、2着のファソンに6馬身、3着のシシャモオージには13馬身もの大差をつけました。このレースにおけるU指数は103.7。2番目の記録が8月31日の札幌2歳ステークス(2歳GⅢ・函館芝1800m)を制したレッドリヴェールの96.1ですから、現時点では断然のトップです。
 皆さんもご存知の通り、この週の函館芝は極端に時計のかかる馬場。正直なところ、もう少しノーマルな馬場状態でどれだけやれるかについては何とも言えません。ただ、すずらん賞の時計に一定の価値があったことは確かですし、今後も注目しておくべきだと思います。ちなみに、私が所属しているスペシャルクラスでは未だ指名者なし。私を含め、既に指名馬枠を使い切っているプレイヤーが多いからなんですけど、勿体無い気がしますね。

 未勝利のレースにおける最高値は、8月10日の小倉2R(2歳未勝利・ダート1000m)でセトアロー(Ramatuelleの2011)が記録した92.3。デビュー戦が中京2歳ステークス(2歳オープン・中京芝1400m)という珍しい経歴の持ち主で、新潟2歳ステークス(2歳GⅢ・新潟芝1600m外回り)にも出走しました。芝での2戦は8着、15着と結果を出せませんでしたが、自己条件やダートのレースならまだまだポイントを稼げるはず。募集価格(最低落札価格)も低く設定されていますし、もしまだご自身の所属クラスで指名枠が残っているようなら狙い目だと思います。

 ちなみに、ダート、かつ1200m超のレースにおける最高値は、9月14日の阪神1R(2歳未勝利・ダート1800m)を勝ったタガノハヤテ(アイチャンルックの2011)の89.8。今のところ、ダート中距離としては断然の数字です。2~3歳限定のダート中距離戦線はそれほど層が厚くないので、素質馬を指名できればポイントを稼ぎやすいカテゴリー。この馬もかなり期待できるんじゃないでしょうか。なお、私の所属しているスペシャルクラスではスガダイさんが指名済みでした。

 芝の新馬、未勝利に限ると、8月17日の函館5Rを制したペプチドスピカ(ドリームスピカの2011)の91.9がトップ。新馬のU指数は未勝利よりも低い水準に収まりがちなので、この数字には大きな価値があります。2着のキービスケットに1.8秒もの大差をつけたレースぶりもインパクト十分。函館開催の終盤ということで、フクノドリームらと同じくノーマルな馬場への適性が気になるものの、今年の2歳戦で大旋風を巻き起こしているヨハネスブルグ産駒ですし、今後が楽しみな一頭です。

 芝、かつ1200m超、かつ条件クラスのレースにおける最高値は、10月5日のサフラン賞(2歳500万下・東京芝1400m)でフォーエバーモアエターナルビートの2011)が記録した87.9。これで通算成績は2戦2勝となり、クラシック戦線の有力候補に躍り出ました。活躍馬が少ないネオユニヴァース産駒の牝馬ということもあって、春の段階ではそれほど目立たない存在だったのですが、もともと半兄にマルカジーク(2005年共同通信杯3着)らがいるなかなかの良血馬。まだまだ上を目指せると思います。

 芝、かつ1200m超、かつ未勝利のレースだと、10月5日の京都3R(2歳未勝利・芝1800m外回り)を勝ったカアナパリビーチシェルズレイの2011)の86.5がトップ。スペシャルクラスでは本命ドリパスさんが指名している馬です。勝ち上がりに3戦を要してしまったものの、デビューからの2戦は函館の馬場が合わなかった印象ですし、先週の勝ちっぷりなら引き続き期待できるんじゃないでしょうか。

 芝、かつ1200m超、かつ新馬のレースにおける最高値は、10月6日の京都3R(2歳新馬・芝1400m)を制したモーリス(メジロフランシスの2011)の84.0。新種牡馬のスクリーンヒーロー産駒で、前評判はそれほど高くなかったのですが、将来性を感じる勝ちっぷりでした。スペシャルクラスではデビューの直前にサラマッポさんが指名したものの、他のクラスではほとんど指名されていなかった模様。いろいろな意味で興味深い一頭です。

 芝、かつ1400m超、かつ新馬のレースだと、9月28日の阪神5R(2歳新馬・芝1800m外回り)でバンドワゴン(ピラミマの2011)が83.0をマークしています。良血馬が揃っていたこともあり、2着以下に6馬身差をつけての逃げ切り勝ちはインパクト十分でしたね。今後のクラシック戦線でもかなりの活躍を期待できそうです。ちなみに、スペシャルクラスでは柿谷陽介さんがデビュー直前に募集価格(最低落札価格)と同額で指名。さすがに抜け目がありません。

 評判馬や良血馬のデビューに注目が集まる時期ではあるものの、意外な伏兵が派手なデビューを飾るケースも少なくありませんし、そうした馬を指名することによってこの時期からでも上位を狙えるのがウマニティPOGの魅力。もちろん、ご自身のクラスで指名枠が残っていれば、デビュー戦を終えた後でも入札することができます。まだ指名馬枠を埋めていない方や、アイテムによる指名馬枠の拡大を考えている方は、上記の分析を参考にじっくりとチェックしてみてください。


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(伊吹雅也のPOG分析室は毎月10日頃に更新されます)

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
 埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラコディーノフラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。

執筆者:伊吹雅也 2013年10月11日(金) 13:00
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期間:11/19(火)12:00~11/22(金)9:00
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