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伊吹雅也のPOG分析室 ~第12回 一足早く2014-2015POG注目馬を紹介~
4月13日の桜花賞(3歳GI・阪神芝1600m外回り)と4月20日の皐月賞(3歳GI・中山芝2000m)でこの世代最初のクラシックウイナーが決まり、2013-2014年シーズンのPOGはいよいよ終盤戦に突入します。
もっとも、POG関連のメディアにとって、現在は2014-2015年シーズンに向けた佳境の時期。来週4月15日からは第1回産地馬体検査が行われ、4月末から5月にかけて発売されるPOG関連書籍はどれも間もなく制作過程の最終段階に突入するはずです。実際、私も2012年に生まれた現2歳世代の分析はひと通り完了しました。
そこで今回は、2014-2015年シーズンの注目馬をいち早く紹介したいと思います。選出方法は少し悩みましたが、やはり真っ先にチェックしておきたいのはセリ市場やクラブ法人で高い値がついた馬たち。自身が指名するかどうかはもちろん、入札やドラフトの作戦を立てるうえでも重要な存在ですからね。下記に挙げるラインナップを確認し、今のうちから戦略をイメージしておくべきでしょう。
まずは日本国内のセリ市場で購買された馬から紹介します(購買価格はすべて税込み)。
スカイディーバの2012(牡/父ディープインパクト)は2012年セレクトセールで2億6250万円。「サトノ」の冠号でおなじみの里見治氏が購買しました。母のスカイディーバはフリゼットステークス(米GI)などを制した活躍馬。初仔が当歳時にこれだけの評価を受けたわけですから、繁殖牝馬としてのポテンシャルも高いのだと思います。池江泰寿厩舎に入厩予定とのことです。
シーズオールエルティッシュの2012(牡/父ディープインパクト)は2013年セレクトセールで1億8900万円。「アドマイヤ」の冠号で知られる近藤利一氏が購買しました。母のシーズオールエルティッシュは現役時代にボニーミスステークス(米GII)などを制覇。初仔のアドマイヤオウジャがデビューから2連勝、現3歳の全姉エルノルテもデビュー戦を制すなど、繁殖牝馬としての滑り出しも上々です。入厩先は橋田満厩舎となる見込みで、第1回産地馬体検査の受検を予定しています。
パーシステントリーの2012(牡/父ディープインパクト)は2013年セレクトセールで1億7850万円。「トーセン」冠号の島川隆哉氏が購買しました。母のパーシステントリーは現役時代にパーソナルエンスンステークス(米GI)を制した名牝で、本馬は初仔。池江泰寿厩舎に入厩予定とのことです。
ラヴアンドバブルズの2012(牝/父ディープインパクト)は2012年セレクトセールで1億5225万円。プリンセスカママルやカスティエルをJRAで所有しているPaul Fudge氏が購買しました。皆さんもよくご存知の通り、全兄ディープブリランテは2012年の日本ダービー馬。外国人馬主に日本の超良血馬という異色の組み合わせで、今後も注目を集めるのではないかと思います。
ケアレスウィスパーの2012(牡/父ハービンジャー)は2012年セレクトセールで1億4175万円。馬名がトーセンバジルで申請されていますから、島川隆哉氏の所有馬となる模様です。母のケアレスウィスパーは現役時代にJRAで3勝をマークしたほか、2007年関東オークスでも2着に健闘。父のハービンジャーはキングジョージ六世&クイーンエリザベスステークスなどを勝っている期待の新種牡馬ですし、さまざまな意味で注目しておくべき一頭と言えるでしょう。
続いてはクラブ法人の募集馬を紹介します。
オリエンタルアートの2012(牡/父ステイゴールド)は社台サラブレッドクラブが1億8000万円で募集。全兄にJRAGI2勝のドリームジャーニーと3歳牡馬クラシック三冠馬のオルフェーヴルがいる超良血馬です。現4歳の全兄リヤンドファミユも2012年若駒ステークスを制していますし、本馬は全兄3頭と同じ池江泰寿厩舎に入厩予定。入札やドラフトでは激しい争奪戦が繰り広げられるんじゃないでしょうか。
ポルトフィーノの2012(牡/父ディープインパクト)はサンデーサラブレッドクラブが1億2000万円で募集。母の母は1997年天皇賞・秋などを制したエアグルーヴで、母のポルトフィーノも2008年エルフィンステークスなどを勝っています。なお、本馬は第1回産地馬体検査を受験予定。預託先は開業4年目の高野友和厩舎です。
シーザリオの2012(牡/父ハービンジャー)はキャロットクラブが1億2000万円で募集。母のシーザリオや半兄のエピファネイアがJRAGIを制したクラブゆかりの血統ですし、新種牡馬の父にとっても初年度産駒の目玉と言えるでしょう。石坂正厩舎に入厩を予定しています。
ディアウィンクの2012(牡/父ステイゴールド)は社台サラブレッドクラブが1億円で募集。全兄のナカヤマフェスタは2010年宝塚記念を制したほか、同年の凱旋門賞でも2着に健闘しました。ナカヤマフェスタと同じ二ノ宮敬宇厩舎に入厩予定です。
アドマイヤグルーヴの2012(牡/父キングカメハメハ)はサンデーサラブレッドクラブが1億円で募集。母のアドマイヤグルーヴは現役時代に2003年と2004年のエリザベス女王杯を連覇した名牝で、繁殖牝馬としてもJRAでデビューした産駒4頭のうち3頭が2勝以上をマークしています。本馬は堀宣行厩舎に入厩予定。関東馬絡みのルールがある団体では特に注目を集めるんじゃないでしょうか。
レーヴドスカーの2012(牡/父キングカメハメハ)はサンデーサラブレッドクラブが1億円で募集。これまでに6頭の兄姉がデビューし、半姉レーヴディソールが2010年阪神ジュベナイルフィリーズを制すなど、6頭すべてがJRAGIに出走している安定感抜群の血統です。兄姉は6頭とも父が違うので、キングカメハメハに替わる本馬も活躍を期待できるのではないかと思います。入厩先は松田博資厩舎。第1回産地馬体検査を受験予定とのことでした。
伊吹雅也さんのPOGマイページはこちら
(伊吹雅也のPOG分析室は毎月15日頃に更新されます)
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラ、コディーノ、フラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング(皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。12/6日に全面監修の新刊『ウルトラ回収率 2014-2015(競馬王新書EX006)』(ガイドワークス)が発売された。