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伊吹雅也のPOG分析室 ~第11回 上位ランカーに学べ!トライアル初戦終了時の成績を紹介~
先週末に桜花賞トライアルのチューリップ賞(3歳GIII・阪神芝1600m外回り)と皐月賞トライアルの弥生賞(3歳GII・中山芝2000m)が施行され、春のクラシックシーズンが本格的にスタートしました。
2013-2014年のPOG戦線もいよいよ佳境。泣いても笑っても、あと数ヶ月経てば『ウマニティPOG』の初代チャンピオンが決定するわけです。
もっとも、POG期間中のレースで獲得可能な賞金のうち、3歳2月までのレースで獲得できるのは全体の6割程度。残る4割を今月以降のレースで奪い合うわけですから、まだどのプレイヤーにも上位入賞のチャンスは残されています。大勢が決するまでは決して諦めず、最後の最後まで指名馬の奮闘ぶりを見守りましょう。
今回は現時点で上位をキープしているプレイヤーたちに指名のコツを学ぶべく、スペシャルクラス、スーパーミリオネアクラス、ミリオネアクラス、スーパーリッチクラス、リッチクラス、ブルジョアクラスの戦況と、上位にランクインしている皆さんの指名状況を分析してみました。
なお、各馬の成績ならびに各プレイヤーの指名馬は、いずれも2014年03月11日現在のものです。
スペシャルクラスは相変わらず柿谷陽介さんがトップに君臨中。昨年末にアジアエクスプレス(Running Bobcatsの2011)らを指名しているポグニティさんが猛追したものの、その後もタガノグランパ(タガノグラマラスの2011)、バンドワゴン(ピラミマの2011)らが着々とポイントを重ね、現在は再び6000万円以上の差がつきました。
12月8日の阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳GI・阪神芝1600m外回り)を制したレッドリヴェール(ディソサードの2011)も4月13日の桜花賞(3歳GI・阪神芝1600m外回り)で戦線に復帰予定。余程のことがない限り、今後も大きく獲得賞金を伸ばしてくるでしょう。
私、伊吹雅也も3位まで順位を上げたのですが、柿谷陽介さんとはおよそ1億5000万円差、ポグニティさんとも約8500万円差。指名馬の中からGIウイナーが出て、なおかつ上位お二方のポイントが伸び悩めば勝負になるかも――という状況です。
以前の当コラムでも紹介しましたが、スペシャルクラスの“ツートップ”は指名スタイルが対照的。
柿谷陽介さんは血統的な注目度がそれほど高くなかった馬を中心に、デビュー前の入札で指名馬を落札していました。並外れた相馬眼と的確な情報収集力があるからこそなせる業でしょう。
一方、ポグニティさんはオキザリス賞(2歳500万下・東京ダート1600m)で2勝目を挙げた直後にアジアエクスプレスを落札するなど、デビュー後のレースぶりをチェックしたうえで更なる活躍が期待できそうな馬を獲得しています。
こうした駆け引きも『ウマニティPOG』ならではの醍醐味ですね。
3位の私はどちらかと言うと柿谷陽介さんに近い作戦で、すべての指名枠を各馬のデビュー前に使い切りました。強いて違いを挙げるなら、早期デビュー予定の馬をそれほど重視せず、3歳春のビッグレースで活躍してくれそうな馬を揃えた点。ミッキーアイル(スターアイルの2011)が想定よりも早く稼いでくれましたし、ロサギガンティア(ターフローズの2011)やショウナンパンドラ(キューティゴールドの2011)もGI前哨戦で有力視されるレベルに達してくれましたから、今のところは当初のゲームプラン通りと言えます。
「どうしても未出走馬が多くなってしまう」「POG期間の前半戦をほとんど楽しめない」といったデメリットはあるものの、早期デビューを予定していない馬は(余程の良血馬でなければ)マークが薄くなるので、入札やドラフトをストレスなく進められる点が大きなメリット。
動くポイントはPOG期間の終盤ほど大きくなるのですから、こうした作戦で臨むのもひとつの手です。
スーパーミリオネアクラスでトップに立っているのはよ~じさん。デビュー前に落札したマイネルディアベル(ムービースクリーンの2011)やトーセンスターダム(アドマイヤキラメキの2011)が既に3勝しているうえ、小倉2歳ステークス(2歳GIII・小倉芝1200m)直前に落札したホウライアキコ(ホウライサンデーの2011)、阪神ジュベナイルフィリーズ前の11月8日に落札したフォーエバーモアもJRA重賞を勝ちました。『ウマニティPOG』を戦ううえでは理想的な、絶妙にバランスの取れたゲーム運びと言えるでしょう。
今後もさらに獲得ポイントを伸ばしてくるはずですし、次期『ウマニティPOG』の作戦を練る際は真っ先にお手本とすべきプレイヤーだと思います。
ミリオネアクラスは混戦模様ですが、現在はチューリップ賞と8月25日の新潟2歳ステークス(2歳GIII・新潟芝1600m外回り)を制したハープスター(ヒストリックスターの2011)、11月16日の東京スポーツ杯2歳ステークス(2歳GIII・東京芝1800m)や2月24日の共同通信杯(3歳GIII・東京芝1800m)を制したイスラボニータ(イスラコジーンの2011)らを指名しているあさかぜ古書店さんが首位です。
改めてあさかぜ古書店さんの指名状況を確認してみると、ハープスターこそ第1回の入札で落札していますが、イスラボニータの方は6月2日のデビュー戦(1着)から1ヶ月近く経った6月28日に落札。既に勝ち上がった馬の指名状況までしっかりとチェックしていたからこそ、募集価格と同額ですんなり落札できたのでしょう。
2歳戦のスタート直後はどうしても入札に対する注目度が若干落ちますから、素質馬を上手く拾うならこの時期が案外狙い目なのかもしれません。
仮想オーナー枠が4つあるスーパーリッチクラスは、前出3クラス以上の大激戦。現在はレッドリヴェール、トゥザワールド(トゥザヴィクトリーの2011)、クリスマス(アラマサスナイパーの2011)らを擁する黄金旅順さんがわずかな差でトップに立っています。レッドリヴェールやトゥザワールドをデビュー前に落札した点もお見事ですが、クリスマスを函館2歳ステークス(2歳GIII・函館芝1200m)直前の7月19日に落札している点も要注目。
微差の首位争いになれば、こういう形で獲得したポイントが最後の最後に効いてきそうです。
リッチクラスの首位はレッドリヴェール、ハープスター、プレイアンドリアル(シルクヴィーナスの2011)らを指名しているスズカアサカオーさん。1頭につき4名までの指名枠がある(スペシャルクラスとスーパーミリオネアクラスは1名のみ、ミリオネアクラスは2名まで)とはいえ、現時点での獲得ポイント=4億0736万円はスペシャルクラス~ブルジョアクラスを通じてトップの数字でした。
ちなみに、スズカアサカオーさんがプレイアンドリアルを落札したのは朝日杯フューチュリティステークス(2歳GI・中山芝1600m)直前の12月13日。それまでの時点で指名馬のラインナップはかなり充実していましたが、12月を迎えてもなお貪欲にポイントの加算を狙う姿勢が、現在の素晴らしい成績に繋がっているのだと思います。
ブルジョアクラスでトップに立っているニースケンスさんも現時点で3億7057万円を獲得。ハープスターをデビュー前に指名している点はもちろん、トゥザワールドを12月27日に落札している点が印象的でした。デビュー前から評判になっていた超良血馬、しかもこの時点で既に2勝している馬でしたが、指名枠や参加プレイヤーの多いクラスだと、こんな時期でも案外すんなりと指名できてしまうことがあるのです。
自分が参加しているクラスの指名状況は、ひと通りの指名が終わった後もしっかりとチェックしておきましょう。
(伊吹雅也のPOG分析室は毎月10日頃に更新されます)
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラ、コディーノ、フラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング(皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。12/6日に全面監修の新刊『ウルトラ回収率 2014-2015(競馬王新書EX006)』(ガイドワークス)が発売された。