まだウマニティ会員ではない方へ
会員登録(無料)するだけで、予想的中に役立つさまざまなサービスを無料で利用できます。
収支100万円超えの猛者がズラリ
全国トップ予想家たちの予想閲覧
予想に必携の高精度スピード指数
「U指数」を重賞で全頭公開
勝率40%超えを誇る堅軸候補
「凄馬」をメールでお知らせ
TVでも紹介!設定は10万通り以上
あなただけの予想ロボが作れる
この他にも20以上のサービスを無料で提供!
伊吹雅也のPOG分析室 ~第8回 上位ランカーに学べ! 2歳GIを終えて指名状況をレポート~
12月8日の阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳GI・阪神芝1600m外回り)をレッドリヴェール(ディソサードの2011)が、12月15日の朝日杯フューチュリティステークス(2歳GI・中山芝1600m)をアジアエクスプレス(Running Bobcatsの2011)が制したことで、2013-2014年のPOG戦線はひとつの区切りを迎えました。おそらく、両馬はそれぞれJRA賞の最優秀2歳牝馬と最優秀2歳牡馬に選出されるはず。仮想オーナーの皆さん、おめでとうございます!
今回は優秀なプレイヤーたちに指名のコツを学ぶべく、スペシャルクラス、スーパーミリオネアクラス、ミリオネアクラス、スーパーリッチクラス、リッチクラス、ブルジョアクラスの戦況と、上位にランクインしている皆さんの指名状況を分析してみました。なお、各馬の成績ならびに各プレイヤーの指名馬は、いずれも2013年12月17日現在のものです。
私も所属しているスペシャルクラスは柿谷陽介さんがトップ。指名馬の獲得賞金は2億5020万円に達しています。もっとも、当初は独走態勢を築きつつあったのですが、終盤でポグニティさんが猛追し、現在の獲得賞金は2億4340万円。柿谷さんとはわずか660万円差で、年内や年明け早々にも逆転が可能な状況となりました。
ちなみに、スペシャルクラスは各馬の仮想オーナー枠がそれぞれひとつずつ。1頭の馬を複数のオーナーが指名できる他のワールドと比べ、賞金を稼ぐのが難しい条件です。しかし、スーパーミリオネアクラス、ミリオネアクラス、スーパーリッチクラス、リッチクラス、ブルジョアクラスのランキングを見ても、このお二方より多くの賞金を獲得したプレイヤーは2名だけ。お見事というほかありません。
柿谷陽介さんはGIを制したレッドリヴェールに加え、グランシェリー(エポックサクラの2011)、ウインマーレライ(コスモチェーロの2011)、バンドワゴン(ピラミマの2011)といった2勝馬を確保。どの馬も血統的な注目度はそれほど高くなかったにもかかわらず、それぞれデビュー前に落札しています。過去の実績から十分にわかっていたこととはいえ、相馬眼の高さに改めて驚かされました。
一方のポグニティさんは、アジアエクスプレスを11月29日の第28回入札で落札。前週にオキザリス賞(2歳500万下・東京ダート1600m)を制し、次走候補として全日本2歳優駿(2歳GI・川崎ダート1600m)だけでなく朝日杯フューチュリティステークスの名も挙がりはじめた頃です。ウマニティPOGは地方競馬(交流重賞)のレースで獲得した賞金もカウントされますから、この時点でどちらに出走しても楽しみな存在。いま振り返ってみても本当に上手い指名だったと思います。この他にも、ファンタジーステークス(2歳GIII・京都芝1400m外回り)の勝ち馬ベルカント(セレブラールの2011)を小倉2歳ステークス(2歳GIII・小倉芝1200m)前の8月16日(第13回入札)に落札。シーズンを通じてゲーム巧者ぶりが光りました。
対照的な作戦で臨んでいるお二方の争いは、これからどんな展開を迎えるのでしょうか。他プレイヤーの巻き返しを含め、今後も興味深い戦いが繰り広げられそうです。もちろん、当初から3歳戦勝負のつもりだった私もまだ優勝は諦めていませんよ!
スペシャルクラスと同じく、スーパーミリオネアクラスも各馬の仮想オーナー枠はひとつずつ。こちらはアジアエクスプレスを指名した券王さん、レッドリヴェールを指名したきよちゃんさんらを抑え、よ~じさんが断然のトップに立っていました。デビュー前に落札したマイネルディアベル(ムービースクリーンの2011)、トーセンスターダム(アドマイヤキラメキの2011)が2勝を挙げたほか、小倉2歳ステークス直前の8月30日(第15回入札)に落札したホウライアキコ(ホウライサンデーの2011)が重賞を2勝。バランスの取れた戦略で獲得賞金額を伸ばしています。年明けのレース結果次第では、独走態勢を築いたままクラシック戦線へ突入することになりそうです。
ミリオネアクラスは混戦模様ですが、こちらもレッドリヴェールやアジアエクスプレスを落札していないさぎ太さんが首位をキープ中。大半の指名馬をデビュー前に落札していますが、デビュー後に落札したクリスマス(アラマサスナイパーの2011)らが序盤の獲得賞金額を下支えしました。来春のクラシック戦線で活躍を期待できそうな馬も多く、現状の賞金差以上に手応えを感じていらっしゃるんじゃないでしょうか。
仮想オーナー枠が4つあるスーパーリッチクラスも大激戦。レッドリヴェールやアジアエクスプレスを指名したプレイヤーが上位に浮上し、現在首位のゆぅとぉみさん、同じく2位のorangeさんに迫っています。これくらい指名枠が多いと、GI級の馬を何頭確保できたかの勝負になるはず。まだまだ多くのプレイヤーにチャンスがありそうです。
リッチクラスのトップはレッドリヴェールとハープスター(ヒストリックスターの2011)が阪神ジュベナイルフィリーズでワンツーフィニッシュを決めたスズカアサカオーさん。現時点で既に2億8090万円の賞金を獲得しました。この他にもちゃらこさん、東風はるちゃんさん、地味ラクルさん、横断歩道さんの4名が2億円以上の賞金を獲得するなど、ハイレベルな上位争いが繰り広げられています。今後もぜひ注目しておきたいワールドです。ちなみに、現在の上位5名はいずれもアジアエクスプレスを落札していません。この点が年明け以降の順位変動にどう影響してくるでしょうか。
ブルジョアクラスはトップのフォッケウルフさんをわずか5万円差で松Pさんが追う熱い展開。お二方の指名馬がまったく被っていない点も興味深いところですね。3位以下のプレイヤーもそれほど大きく離されておらず、2歳戦終了時のシーズン表彰争いは最終週までもつれ込みました。おそらく、総合優勝争いも日本ダービー当日まで予断を許さない展開になると思います。
伊吹雅也さんのPOGマイページはこちら
(伊吹雅也のPOG分析室は毎月10日頃に更新されます)
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラ、コディーノ、フラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング(皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。12/6に全面監修の新刊『ウルトラ回収率 2014-2015(競馬王新書EX006)』(ガイドワークス)が発売された。