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伊吹雅也のPOG分析室 ~第2回 初回終了時の入札結果を徹底分析!~
先々週末(2013年6月1日)から2歳新馬がスタートし、『ウマニティPOG』も既に3回の入札が終了。1年間に渡る戦いの火蓋が切って落とされました。まずは皆さんが指名した“愛馬”のご健康とご活躍をお祈り致します。
今回が初めての開催、しかもこれまでのPOGコンテストとは一線を画す斬新な指名馬決定方式が採用されましたから、最初は戸惑った方が多いはず。正直なところ、私も実際に入札してみるまでは手探り状態でした。しかし、自身や“ライバル”たちの入札結果が出揃ったことで、全体的な傾向や指名のコツがだいぶ見えてきた印象。今回は2歳新馬がスタートする直前(2013年5月31日時点)におけるスペシャルクラスの入札結果や、その直前に行われた入札の締め切り(2013年5月30日時点)における「注目POG馬ランキング」を基に、来年の第2回『ウマニティPOG』に向けて参考となりそうなポイントを整理してみましょう。
まずは世間一般の人気が高かった馬、すなわち「注目POG馬ランキング」の上位馬について、スペシャルクラスでの入札状況をまとめてみました(表A-1)。
人気ランキング1位の母レーヴドスカー(馬名レーヴデトワール)は、競馬最強の法則編集部Sさんが263万Pで落札。スペシャルクラスに所属しているプレイヤーの所有ポイントは概ね500~600万Pでしたから、およそ半分のポイントをこの馬1頭につぎ込んだ計算となります。なお、落札ポイントの最高額は母シルヴァースカヤ(馬名オリハルコン)にスガダイさんがつけた321万9990P。一般的なPOGでもドラフト1位級の人気が予想される馬の場合、確実に落札しようと思ったら、所有ポイントの5~6割を集中させる必要があるようです。
皆さんも、ご自身が所属するクラスにおける平均的な所有ポイントをザッと確認して、その5~6割が何Pくらいにあたるのかを計算してみてください。例えば「ウマニティ所持ポイントが20,000P以上100,000未満のユーザー」と定義されているブルジョアクラスの場合、平均的な所有ポイントが6万Pくらいだと仮定すると、その5~6割=3~4万Pが「どんな人気馬でもまず落札できるポイント」の目安になる計算。もちろん、1頭にここまでポイントを集中させると他の馬の落札が難しくなりますから、その辺も考慮したうえで慎重に最終的な入札ポイントを決めたいところです。
母レーヴドスカーや母シルヴァースカヤのような馬がいる一方で、世間一般の人気が高かったわりにお手頃なポイントで落札されている馬もいます。兄姉にJRA GIウイナーのいる母ビワハイジ(馬名サングレアル)、母ドナブリーニ(馬名グレンシーラ)、母ウインドインハーヘア(馬名未定)、母ポイントフラッグ(馬名未定)、母ローズバド(馬名ロザリウム)、母がJRA GIを勝っている母トールポピー(馬名オリエンタルポピー)、母シーザリオ(馬名未定)あたりは、「注目R順位」のわりに「落札P順位」が低めでした。これだけわかりやすい良血馬だと、「どうせ他のプレイヤーもチェックしているはず」という心理が働き、却ってマークが薄くなるのかもしれません。
また、少々ぼかした表現になりますが、この辺の馬は「POG本でも大きく取り上げられていたけれど、あくまで“この血統なり”の取り上げられ方だった」という点も共通している印象。得てしてこういう馬が大活躍するものですけど、『ウマニティPOG』においては人気の盲点となる可能性があるようです。
今度は逆に、スペシャルクラスの高額落札馬を「注目POG馬ランキング」の順位と比べてみましょう(表A-2)。
9位の母シーズオールエルティッシュ(馬名エルノルテ)あたりまでは「落札P順位」と「注目R順位」に大きな差がなかったものの、ひときわ目を引いたのが16位の母サワズソング(馬名ミンネゼンガー)。私は万全を期すつもりで「注目POG馬ランキング」の上位500頭を事前にチェックしていたんですが、武虎さんが指名したこの馬はその範囲内にいませんでした。JRA重賞に出走した兄姉や近親は皆無ですし、「注目POG馬ランキング」の上位にいないのは当然なのですが……。
武虎さんは年間1500頭の馬体をチェックするという馬体ブロガー。母サワズソング以外の指名馬を見ても、「注目POG馬ランキング」の上位にはいないような馬を比較的お手頃なポイントで落札されていました。大部分のプレイヤーは血統をはじめとする字面のプロフィールで指名馬を決めていて、概ねそういった尺度が落札額を左右する分、馬体などを中心に指名馬を決められるプレイヤーは断然有利。このあたりも『ウマニティPOG』特有のポイントと言えるでしょう。
最後に、スペシャルクラスで2回目の入札までに落札された馬を、種牡馬と生産者ごとに集計してみました。
種牡馬別のランキング(表B-1)を見ると、ディープインパクトが断然のトップ。次位グループにもそれなりの差はあるのですが、ディープインパクトに比べるとどれもどんぐりの背比べといった印象です。この構図が大きく変わるとも思えないので、来年以降もディープインパクト産駒は早めに入札しておくべきでしょう。
生産者別のランキング(表B-2)はさらに偏りが大きく、複数の馬が落札された生産者はわずか12。その中でも、ノーザンファーム、社台ファーム、社台コーポレーション白老ファームといった社台グループに指名が集中しています。こうした傾向を見ると、いわゆる“非社台系”の馬はよほどの良血馬でない限り入札を急ぐ必要はなさそう。デビュー直前までじっくり情報を見極め、ある程度の確信を持ってから指名した方がいいのかもしれません。
伊吹雅也さんのPOGマイページはこちら
(伊吹雅也のPOG分析室は毎月10日頃に更新されます)
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラ、コディーノ、フラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング(皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。