第83回
日本ダービー(東京優駿)(29日、東京10R、GI、3歳オープン国際(指)、セン馬不可、定量、芝2400メートル、1着本賞金2億円=出走18頭)ダービー馬のオーナーになるのは一国の宰相になるよりも難し…くはなかった。少なくとも金子真人オーナー(71)=(株)図研代表取締役社長=には、このイギリスの格言は通用しない。2004年
キングカメハメハ、05年
ディープインパクトに続く3度目のダービー制覇となった。
今回は4頭出しで挑んだ。「冷静に各馬の動きを追えていましたが、しまいはもう
マカヒキしか…」と振り返り、「(27日に急死した愛馬)
カネヒキリが最後にひと押ししてくれたんでしょうね」と続けた。
GI26勝目はダービー史上、(有)サンデーレーシングと並ぶ最多の3勝目に。「今回は何と言うか、新鮮な気持ちで受け止めています」と格別な勝利だったようだ。
母ウィキウィキも所有しており、2歳牝馬ナニアヒアヒ(父
キングカメハメハ)は須貝厩舎に所属する。1歳はいないが、当歳は全弟。今年は5月17日にディープと交配した。
今後については、
凱旋門賞に登録したが「(06年に)
ディープインパクトで負けたときは、リベンジを誓ったものだが、10年もたつと、そうムキにもならなくなった」と、あくまでも選択肢のひとつのようだ。そして「
菊花賞はどうなんでしょう。2400メートルがベストの馬であることは確か。
ジャパンCということもある。とにかく今は、勝った喜びにひたっていたいと思います」と締めくくった。 (水戸正晴)
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