
競馬のことは騎手に聞け!! 毎年恒例、地方競馬の名手によるダービー予想を今年もお届けする。ワールドオールスタージョッキーズ(8月27、28日、札幌)出場を目指してスーパージョッキーズトライアル(6月13日、盛岡)に挑む14人の腕達者が、ひとあし早くダービー予想で激突。ベテランと若手の真“券”勝負を皆さんの予想にお役立てください!
9月には60歳を迎える大井競馬のレジェンド
的場文男騎手(59)。今年もすでに50勝をマークし、若手や中堅に負けじとトップクラスの活躍を続けている。努力を怠らず第一線で頑張り続けるベテランの本命は、(8)
サトノダイヤモンドだ。
「今年の3歳馬では、この馬が一番強いでしょう。成長しているぶんもあると思いますが、前走は少し馬体に余裕があるように見えたんです。きっちり仕上がれば、この馬が勝ちますよ」
皐月賞時の仕上がりもぬかりなくチェック。勝負師の鋭い眼光で
サトノダイヤモンドの勝利を予告したが、「個人的に注目しているのは
スマートオーディン。穴ならこれです」と付け加えた。
的場騎手自身は、東京ダービー(6月8日、大井、ダ2000メートル)で過去9度の2着があるものの未勝利。35度目の今年は、アンサンブルライフとのコンビで悲願達成を目指す。
★兵庫・
川原正一はオーディン
1997年のワールドスーパージョッキーズシリーズで優勝するなど、その手腕を広く知られている兵庫の
川原正一騎手(57)。デビュー41年目の大ベテランは、レース同様に冷静な読みを披露した。
「
皐月賞の上位馬にチャンスがあるのは当然だけど、ボクが注目しているのは(10)
スマートオーディン。メンバー中最多の4勝で重賞も3勝。中でもここ2走の勝ちっぷりがいい」
4強ムードが漂うダービーだが、前売り5番人気のダークホースを本命に指名した。「どこからでも競馬ができそうだし、鞍上も地方出身の戸崎(圭太)君だから頑張ってほしい」と
エールを送る。相手には「東京に向いていそうなのは
マカヒキ。あとは
ディーマジェスティ、
サトノダイヤモンドと、スムーズに運べたときの
リオンディーズを」と人気4頭を挙げた。
今年も96勝を挙げ、兵庫リーディングでは僅差の2位と奮闘中。迫力ある騎乗は今も多くの関係者に認められている。SJTを前に、予想でもライバルたちに譲るつもりはない。