今週は土、日、月(祝)の3日間開催。中山では中日の12日、3歳牝馬による芝のマイルGⅢ「第41回
フェアリーS」が行われる。主な出走予定馬は馬柱のとおりで、特別登録は6日。今年初の3歳重賞に将来性豊かな
アイドル候補がスタンバイしており、初タイトルを手にクラシックへ向かいたい。
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モーリス産駒
シホリーンは、おばにGI9勝をあげた歴史的名馬
アーモンドアイがいる。中山芝マイルの未勝利戦を勝って挑んだ
アルテミスSで0秒2差の4着に食い込んだ。タイム差なし3着の
ショウナンザナドゥは、のちの
阪神JFで0秒5差の4着に健闘しており、レベルの高いパフォーマンスを証明する。
1週前には美浦Wコースで新パートナーの横山武騎手を背に6ハロン82秒7、ラスト1ハロン12秒2をマーク。「ジョッキーの感触は良かった。順調にきていて馬の状態としては、もう(速いところは)いらないかなというぐらい。走ってくれるかなと思う」と、武井調教師は仕上がりに自信を持っている。舞台のV歴は大きなアドバンテージ。重賞初制覇を飾りたい。
エピファネイアを父に持つ
エリカエクスプレスは、母エンタイスドの全兄に愛ダービーと英セントレジャーを制したカプリがいる。京都芝マイルの新馬戦ではハナを奪い、後続に2馬身半差をつけて圧勝した。使われた上積みは大きく、1週前に栗東CWコースで6ハロン80秒5、ラスト1ハロン11秒2の好時計を叩き出した。直線に上り坂の控えるコース、関東への長距離輸送をクリアしたい。
ニシノラヴァンダは函館芝6ハロンの新馬戦を快勝し、
函館2歳Sで2着。2ハロンの距離延長がカギとなるが、
安田記念馬
サトノアラジン産駒だけに血統的にこなす下地がある。美浦Wコースで入念に乗り込まれ、6カ月ぶりでも力を出せそうだ。
父
モーリスの
パーリーラスターは東京芝マイルの新馬戦を押し切った。5日の
京都金杯で
サクラトゥジュールを勝利に導いたキング騎手の手綱さばきにも注目だ。(夕刊フジ)