今年はレース史上初めて京都競馬場で開催。3~4コーナーに下りがあって、息の長い末脚が使えるかどうかが問われる舞台だ。スピード勝負の1600メートルとはいえ、血統にスタミナを内在している馬に注目した。
ミュージアムマイルの父
リオンディーズは
朝日杯FSの勝ち馬。牝系の特徴を反映してさまざまな産駒を送り出しているが、
天皇賞・春勝ち馬
テーオーロイヤルを出すくらいだから、距離に限界があるタイプではない。母の父は
有馬記念勝ち馬
ハーツクライで、母系をたどれば、今年の2冠牝馬
チェルヴィニアなど多数の活躍馬につながるハッピートレイルズがいる優秀な牝系。実際に1800メートル、2000メートルで勝ってきていて、スタミナ内在は証明済みだ。
同じくハッピートレイルズを母系に持つのが
アルレッキーノ。前述した
チェルヴィニアの半弟と、血統的な裏付けは文句なし。父ブリックスアンドモルタルの上級産駒は、
JBCレディスクラシック勝ちの
アンモシエラなどダートでの勝ち馬が目立つ。裏を返せばスタミナがあるといえるかもしれない。仕上がりの早い産駒を出す傾向にあるので、母系とかみ合えば、ここで勝ち馬を出しても驚かない。
トータルクラリティは近親に
宝塚記念2着、
凱旋門賞4着の
スルーセブンシーズ。父も
凱旋門賞馬バゴなら、潜在的なスタミナは相当。重馬場になれば威力倍増かもしれない。要注意だ。