アルテヴェローチェは前走の
サウジアラビアRCで、直線で大外から目の覚めるような末脚で差し切って2連勝。4日の栗東CWコースでは、2週連続で
武豊騎手を背に6ハロン80秒1─1ハロン11秒1の好時計をマークした。新馬戦以来のコンビとなる鞍上は「力強くなりました。イレ込みやすい性格ですけど、マイルがぴったり。狙いのレースですし、楽しみです」と期待を寄せる。大野照旺オーナーは、
阪神JF(
アルマヴェローチェ)に続く2週連続GⅠVがかかる。
パンジャタワーは
京王杯2歳Sでタフな馬場も苦にせずに中団から差し切り、新種牡馬の父
タワーオブロンドンに重賞初タイトルをプレゼントした。新馬戦(芝1200メートル)から1ハロンずつ距離を延ばしているが、五十嵐助手は「一戦一戦、内容を見せているし、1600メートルに対応できるように調教してきました。やってみないとわからないところはありますが、そこまで不安はないですよ」と前向きだった。
ミュージアムマイルは京都未勝利戦(芝1800メートル)、黄菊賞(芝2000メートル)と連勝中。前走はスタート直後に他馬との接触がありながらも、直線では楽に抜け出し、3馬身差をつけて快勝した。新馬戦では出遅れてゲートに課題を残したが、それも徐々に解消。平助手は「動きは素軽くなっていますし、息の入りも変わらずいいです。ゲートも慣れてきて、こなせると思います」とうなずいた。
アルレッキーノが京都で反撃に出る。前走の
サウジアラビアRCは雨降りの稍重馬場に脚を取られて伸びあぐねて、5着に敗退した。5日の美浦Wコースでは自己最速の6ハロン81秒1(ラスト12秒0)をマークして着々と態勢を整えている。「具合がよくて、抑え切れない感じでした。いいスピードがあるので、自分のペースで走らせた方がよさそう」と鈴木助手はリベンジに燃える。
ニタモノドウシは前走のクローバー賞(芝1500メートル)で、1分28秒6のレコード勝ち。前2走は上がり3ハロンがメンバー最速で、瞬発力勝負は望むところだ。今回は4カ月ぶりになるが、美浦の坂路とWコースを併用して豊富な調教量を消化している。「初戦は忙しい感じだったので、距離が延びていいと思っていた。テンションを上げないように調整しているが、今のところは問題ない」と高木調教師は調整に余念がない。