第82回
日本ダービー(東京優駿)(31日、東京10R、GI、3歳オープン国際(指)、セン馬不可、定量、芝2400メートル、1着本賞金2億円 =出走18頭)1番人気
ドゥラメンテが、
皐月賞に続き2冠を制覇。タイム2分23秒2(良)はダービーレコードだった。
“どこで勝利を意識したか”の質問に、ノーザンファームの吉田勝己代表(66)は、事もなげに言ってのけた。「下見所ですよ。あれだけ落ち着いていれば、能力が圧倒的なんですから。もう確信できました」。高ぶりやすい気性が弱点とされているが、パドックではゆったりと落ち着き払って周回。その姿を見て自信を深めたという。
2冠を達成した新怪物の次なる標的は…。勝己代表の子息、サンデーレーシングの吉田俊介代表(41)は、「週末に放牧させるかどうか、それを含めて全て白紙です」と周囲の雑音を遮ったが、グループ総帥である勝己代表の口から、「国内はない」との言葉が。しかし、慌てて「俺が決めることでない。未定にして」と前言を翻した。
ダイナカール、
エアグルーヴ、
アドマイヤグルーヴと名牝が連なるこの黄金母系を「うちの至宝」と言い、「この血統で世界に挑むことこそ意味があるからね」と続けるあたり、登録のある
凱旋門賞挑戦に勝己代表の意志は傾いているのではないだろうか。 (水戸正晴)
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