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小林誠のウマニティPOG攻略ガイド ~第2回 情報収集と洞察力が問われる入札~
先週末の日本ダービーをもって、記念すべき第1回のウマニティPOGが閉幕。各ワールド優勝者の皆さん、ならびに見事ダービー馬の仮想オーナーとなられた皆さん、本当におめでとうございます! スペシャルワールドに参戦した結果、トップテンどころかAクラス入りすらできなかったコバヤシです・゚・(ノД`)・゚・チクショウ!
というわけで、ダービー、さらにウマニティPOGでも完膚なきまでに叩きのめされた不肖コバヤシ。下戸で飲んだくれることもできない自分がその悔しさをどこにぶつけるかといえば、やはり今シーズンのウマニティPOGですよ!
しかも、第1回の入札は今週金曜日の11時が〆切と、目前に迫っています。本当に欲しいG1級の大物候補については、ここでキッチリ仕留めて筆頭仮想オーナーの座を獲得しておくのが、(おそらく)新ルールにおけるセオリー。また、早期始動が期待できる速攻組との兼ね合いや、手持ちのPP(POGポイント)をいかに振り分けるかについても、事前にしっかりプランニングしておいたほうがいいでしょうね。
あ、そういえば今年から導入されたPPこと「POGポイント」について、まだ解説していませんでしたね。コレは、今シーズンから導入された新ゲーム内通貨。昨年までは入札においてウマニティポイントを使用していましたが、今年からはこのPPを使用して入札が行われますので、ご注意ください。ウマニティポイントからの変換レートは、どのワールドでも一律1000倍です。
とはいえ、このあたりは昨年のウマニティPOGとほとんど変わりません。初期の入札でPPが尽きたとしても、予想の登録などの活動でウマニティポイントを稼いで、それをPPに変換すればいいだけの話。それに、今シーズンから導入された『ポイントバックシステム』による加算もありますからね。
それに、スペシャルワールドをのぞき、仮想オーナーとなるチャンスは来年4月まで継続するわけで、焦る必要はまったくナシ。それに、PPがどうしても足りなくなった場合には、ゴールドからの変換で急場をしのぐという「大人な手段」だって用意されています。『仮想オーナー馬数拡大アイテム』など、POGストアで販売されているさまざまな禁断の果実は、そのぶん効果もバツグン。昨年のスペシャルワールド優勝者である、柿谷陽介さんの指名馬リストなんかも超オススメです(笑)。
そういった小技も駆使しながら臨む、第1回目の入札。これに関係した今年からのルール変更で、重要度が意外に高いと思われるのがコレです。
★余った仮想オーナーの募集枠が加算されなくなった!
ルールを見ても「ひっそり」と注釈がある程度なんですが、POG戦略に与える影響は絶大。仮想オーナー募集枠の解放回数は昨年より増えているんですが、そのかわり募集枠の持ち越しができなくなったんですよ。
昨年までは、入札のなかった馬については募集枠が「1→2→3」と増えていったんですが、今年からは「1→1→1」と据え置き。昨年は、コレを利用して比較的安価に仮想オーナーになることが可能だったんですが、今年からは一気にシビアになります。なんつーか、1回の入札における〝一発勝負〟感が格段にアップしてますね。
★現時点での入札状況がひと目でわかるようになった!
そしてコレも、非常に大きな変更点。募集馬のページを見てもらうとわかりやすいんですが「どのオーナーが何時に何回の入札を行ったか」が、ほぼリアルタイムで更新されるようになりました。なんつーか、まるでヤ○オクみたいになっちゃいましたねえ。これにより、入札がよりエキサイティングなものになること、間違いなしです。
募集馬の「現在価格」については今年もブラックボックスですが、入札回数やその過程、そのオーナーの入札にかける熱意などが、タイムラインを見れば一目瞭然。安値でゲットできるか、それともかなり白熱したオークションとなるのかは、かなり読みやすくなりましたね。おトクな入札を行おうとするならば、情報収集能力と洞察力が不可欠です。
★ライバルの入札状況がわかるようになった!
先ほど情報収集能力と洞察力が必要不可欠と述べたのには、理由があります。じつは今年から、同ワールドのライバルがどの馬の入札に参加しているか、アッサリ見られるように変更されてるんですよ。運営側からの正式アナウンスはありませんので、まだコレに気付いていない人もけっこういるはずです。
募集馬のページでタイムラインを見ると、そこには現在入札に参加しているライバルがズラッと並んでいますよね。で、ユーザー名をクリックしてライバルのマイページへと飛び「入札状況」タブをクリック。これで、そのライバルがどの馬に入札しているかがモロバレとなってしまうんですねえ……。
ということは、ですよ? 限られたPPのなかで入札に参加しているのはどのオーナーも同じなワケで、その馬にどれだけの予算を割いているかも、ある程度は読めるじゃないですか。極端な話、その回の入札で1頭だけに入札しているオーナーと、10頭に入札しているオーナーであれば、前者のほうが高値をつけている可能性は高い。競合した場合に怖いのも、間違いなく前者ですよ。
本気で勝ちに行くならば、こういった部分についてもしっかり考慮した上で、入札する募集馬を吟味すべき。せっかく使える情報が用意されているんですから、使わない手はありません。徹底的にリサーチして、ライバルから「卑怯者!」と罵られるくらいのしたたかさが欲しいところですね。
つーわけで不肖コバヤシ、今からスペシャルワールド参加者の動向を、まるでストーカーのように観察したいと思います……って、参加者56人もいるのかよ!(絶望)
(次回は6/11(水)に更新いたします。)
■執筆者プロフィール
競馬出版業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄氏監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加している。コーヒー党、無類の猫好き。POGに関しては最初にやったのが大学生の時分だったので15年以上。「欲しい馬を現金で競り落とせる」という変則ルールのPOGでは、全力でサイレンススズカを獲りに行った記憶アリ。懐かしいところでは、オークスで歴史的斜行をかましたノースサンデーもPOG馬だった。