2024年のフィナーレ「第41回
ホープフルS」が28日、中山で行われる。来春のクラシックに直結する舞台だけに将来性豊かな若駒が集結した。夏の北海道で新馬戦―札幌2際Sを連勝した
マジックサンズは4カ月ぶりの実戦でも態勢万全。無傷3連勝で2歳中距離王の座を狙っている。
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デビュー3連勝で世代の頂点を極めてみせる。
キズナ産駒の逸材
マジックサンズが、4カ月の休み明けながら上々の仕上がりでGIに臨む。
前走の
札幌2歳Sでハナ差退けた
アルマヴェローチェが、のちに
阪神JFを制したことで、改めてポテンシャルの高さがクローズアップされた。
「前走は早仕掛けのところがあったが、内容は良かった。真面目でどっしりとしているし、いい勝負根性がある」と、須貝調教師は振り返る。
中間は北海道苫小牧のノーザンファーム空港でリフレッシュし、11月20日に帰厩した。1週前追いは佐々木騎手を背にCWコースで併せ馬。内の
リアライズオーラムにクビ先着し、6ハロン79秒1、ラスト1ハロン11秒5の一番時計をマークした。
「いい負荷をかけることができ、動きも良かった。優等生なので調整はしやすい。精神面の成長を感じるし、状態は申し分ない」とトレーナーが満足そうな表情を浮かべれば、佐々木騎手も「状態は上向いているし、落ち着きがあって大人びている。中山2000メートルもこなせると思う」と確かな手応えを感じている。
2歳中距離王決定戦の舞台は来春の
皐月賞と同じ。直線に上り坂が控えるが、「レースセンスも高いから競馬場に左右されない」と、指揮官は愛馬を信頼している。暮れの中山で輝きを放ち、来たるべき25年に弾みをつけたい。(夕刊フジ)