★JRA・GⅠ24レースの完全制覇なるか
ヤマニンブークリエに騎乗予定の武豊騎手
武豊騎手は、現在JRAで実施されているGⅠ24レースのうち、23レースで計83勝を挙げており(※12月16日現在)、
ホープフルSを勝てば史上初のJRA・GⅠ完全制覇となる。同騎手はGⅠ格付け以前の
ホープフルSで5勝をマークしているが、GⅠとなった
ホープフルSでも勝利を挙げることができるだろうか。
武豊騎手はヤマニンブークリエ(牡、栗東・
松永幹夫厩舎)に騎乗する予定。
ヤマニンブークリエは、10月20日の新馬戦では、馬群の中団を追走して直線で差し切ったが、前走の黄菊賞では一転して逃げる形で2着に好走している。GⅠに昇格した2017年以降の
ホープフルSでは逃げ切り勝ちは一度もないが、
武豊騎手と
ヤマニンブークリエのコンビは、今回はどのような戦法で挑むだろうか。なお、
ヤマニンブークリエは、現役時代GⅠ7勝中6勝を武豐騎手とのコンビで挙げた
キタサンブラックの産駒で、
武豊騎手はJRA・GⅠで初めて
キタサンブラック産駒に騎乗することになる。
★母は2010年の牝馬三冠馬
アパパネ 新馬→GⅠの連勝を狙うアマキヒ
今年の
ホープフルSには、アマキヒ(牡、美浦・
国枝栄厩舎)、
ジュタ(牡、栗東・
矢作芳人厩舎)と2頭の1戦1勝馬が登録している。
ホープフルSがGⅠに昇格した2017年以降、1戦1勝馬は2017年
ステイフーリッシュの3着が最高成績だが、今年の1戦1勝馬2頭は新馬→GⅠを連勝することができるだろうか。なお、アマキヒにはC・ルメール騎手、
ジュタには
坂井瑠星騎手が騎乗する予定。
アマキヒは父が
ブラックタイド、母が2010年の牝馬三冠馬
アパパネという血統で、2021年の
秋華賞馬
アカイトリノムスメの半弟にあたる。
アマキヒが勝てば、
国枝栄調教師はJRA2歳GⅠ完全制覇となるが、母、姉に続いてGⅠタイトルを獲得することができるだろうか。
★JRA・GⅠ初制覇を目指す
丹内祐次騎手 芙蓉Sを制した
ジェットマグナムに騎乗予定
デビュー21年目の
丹内祐次騎手が、
ホープフルSでJRA・GⅠ初制覇を目指す。同騎手は今年のJRA競走で888戦69勝という成績を挙げており(※12月16日現在)、騎乗回数、勝利数ともにデビュー以来最高の数字を記録している。丹内騎手は芙蓉S勝ち馬の
ジェットマグナム(牡、栗東・
安達昭夫厩舎)に騎乗する予定だが、初のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。なお、
ジェットマグナムは通算成績3戦2勝で、デビュー2戦目のコスモス賞(芝1800メートル)では最下位の7着に敗れているが、芝2000メートル戦では2戦2勝という成績。
★昨年は牝馬
レガレイラが優勝 登録馬中、唯一の牝馬レーヴドロペラに注目
昨年の
ホープフルSは牝馬の
レガレイラが勝ち、2017年のGⅠ昇格以降初の牝馬による勝利となった。今年登録している牝馬はレーヴドロペラ(美浦・
加藤士津八厩舎)だけだが、牡馬を破ってGⅠを制すことができるだろうか。なお、レーヴドロペラは6月2日の新馬戦では最下位の9着に敗れたが、2戦目の未勝利戦を勝ち、その後は
札幌2歳S5着、芙蓉S2着という成績を挙げている。
レーヴドロペラを管理する
加藤士津八調教師には、JRA・GⅠ初制覇がかかる。同調教師は今年、
弥生賞ディープインパクト記念、
紫苑Sを制し、キャリアハイとなるJRA競走21勝を挙げているが(※12月16日現在)、GⅠを制して飛躍の一年を締めくくることができるだろうか。なお、
レーヴドロペラには
大野拓弥騎手が騎乗予定。
★
阪神JF、
朝日杯FSはセレクトセール取引馬が優勝
ホープフルSには4頭のセレクトセール取引馬が登録
8日に実施された
阪神JFを制した
アルマヴェローチェは2022年のセレクトセール(当歳)で3000万円、15日に実施された
朝日杯FSを制した
アドマイヤズームは2023年のセレクトセール(1歳)で1億1500万円で取引された(※落札価格はいずれも税抜)。
ホープフルSに登録している19頭のうち、セレクトセールで取引された馬はアスクシユタイン(牡、栗東・
藤原英昭厩舎)、
ジュタ(牡、栗東・
矢作芳人厩舎)、
リアライズオーラム(牡、栗東・
須貝尚介厩舎)、
レーヴドロペラ(牝、美浦・
加藤士津八厩舎)の4頭だが、このレースでも勝利を挙げることができるだろうか。なお、
ジュタは2022年のセレクトセール(当歳)において3億2000万円(税抜)という高額で取引されており、
ホープフルSを勝てば国内市場で取引された歴代最高額のJRA重賞勝ち馬となる。
また、
アスクシュタインを管理する
藤原英昭調教師には、JRA2歳GⅠ初制覇がかかる。同調教師はJRA・GⅠで通算11勝を挙げているが、2歳GⅠでは2020年
朝日杯FSでの3着が最高成績。
アスクシュタインは新馬戦→コスモス賞を連勝したものの、前走の
札幌2歳Sでは7着に敗れているが、巻き返すことができるだろうか。同馬には
横山武史騎手が騎乗する予定。