北村友一(38)=栗・フリー=騎乗の1番人気
クロワデュノールが好位追走から抜け出し、デビュー2連勝で重賞初Vを飾った。勝ちタイム1分46秒8(良)。次走は未定だが、来年のクラシック候補に名乗りを上げた。3/4馬身差の2着には3番人気
サトノシャイニングが逃げ粘った。
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期待の大物候補
クロワデュノールが、デビュー2連勝で重賞初制覇。北村友騎手はホッとした表情で汗をぬぐった。
「出走するにあたって100点満点ではありませんでしたが、その中でも強い競馬で勝ち切ってくれたのでポテンシャルを感じますし、馬に感謝です」
道中は好位で折り合い、4コーナー手前から徐々に進出。逃げ粘る
サトノシャイニングに並びかけると、鋭い決め手でかわし切った。中間はなかなか陣営のトーンが上がらず、馬体重は24キロ増。それでも結果を出し、鞍上は「きょうの感じでこのような競馬ができたので、次は体も楽になって操縦性も良くなると思う」と頰を緩めた。
馬主のサンデーレーシング・吉田俊介代表は「きょうはすごく良かった。力はあると思うのでここからうまくいきたいなと思う」と将来に夢をはせた。次走については明言を避けたが、過去の勝ち馬から14頭のGⅠホースが誕生している出世レース。3年前に制した
イクイノックスと同じ
キタサンブラック産駒が、来春のクラシックを沸かせてくれそうだ。(吉田桜至郎)
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クロワデュノール 父
キタサンブラック、母ライジングクロス、母の父ケープクロス。青鹿毛の牡2歳。栗東・
斉藤崇史厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲サンデーレーシング。戦績2戦2勝。獲得賞金4551万5000円。重賞は初勝利。東京スポーツ杯2歳Sは
北村友一騎手、
斉藤崇史調教師ともに初勝利。馬名は「北十字星(フランス語)」。