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サークルオブライフで昨年VのM・デムーロ騎手 赤松賞を制した
ミスヨコハマに騎乗予定
サークルオブライフに騎乗して昨年の
阪神JFを制したM・デムーロ騎手は、赤松賞(1勝クラス)勝ち馬
ミスヨコハマ(美浦・
斎藤誠厩舎)とのコンビで同レース連覇を狙う。
ミスヨコハマの通算成績は6戦2勝で、牝馬限定戦となった1991年以降の
阪神JFで最多キャリアでの勝利がかかるが、M・デムーロ騎手は豊富なキャリアを誇る同馬を勝利に導くことができるだろうか。なお、同騎手は2012年から毎年JRA・GⅠを制しており、今年も勝てば11年連続JRA・GⅠ勝利となる。
★アルテミスSを制した
ラヴェル 半姉は昨年1番人気→4着敗退の
ナミュールがいる血統
小倉の新馬戦とアルテミスS(GⅢ)を連勝した
ラヴェル(栗東・
矢作芳人厩舎)は、父
キタサンブラック、母サンプルエミューズという血統で、今年の
チューリップ賞(GⅡ)を勝ち、
オークス3着、
秋華賞2着とGⅠでも好走した
ナミュールの半妹にあたる。
ナミュールは昨年の
阪神JF(GⅠ)で1番人気に支持されたものの4着に敗れたが、
ラヴェルは姉が届かなかった2歳女王の称号をつかむことができるか。なお、
キタサンブラック産駒は現2歳が2世代目となるが、JRA2歳GⅠへの出走は今回が初めてとなる。
また、
ラヴェルを管理する矢作調教師は2010年に
グランプリボスで
朝日杯FS、19年に
コントレイルで
ホープフルSを制しており、
阪神JFを勝てばJRAで現在実施されている2歳GⅠ3競走の完全制覇となる。なお、矢作師は18年から4年連続でJRA・GⅠを制しており、今年も勝てばグレード制を導入した1984年以降で7人目(8回目)の5年連続JRA・GⅠ制覇となる。
★父
ビッグアーサーは芝1200メートルで8勝 初の芝1600メートル戦に挑むブトンドール
ブトンドール(栗東・
池添学厩舎)は、函館の新馬戦、
函館2歳S(GⅢ)と芝1200メートル戦を連勝し、前走は芝1400メートルのファンタジーS(GⅢ)に出走して2着に入っており、
阪神JFで初の芝1600メートル戦に挑む。同馬の父
ビッグアーサーは現役時代、芝1200メートル戦で2016年の
高松宮記念(GⅠ)を含む8勝を挙げ、芝1600メートル以上の距離に出走したことはなかったが、
ブトンドールは未知の距離を克服して父に初めてのG1タイトルを贈ることができるだろうか。なお、
ブトンドールの曽祖父にあたる
サクラユタカオー(1986年
天皇賞・秋)、祖父
サクラバクシンオー(93、94年
スプリンターズS)、父
ビッグアーサーはいずれもJRA・GⅠ勝ち馬で、
ブトンドールには父子4代のJRA・GⅠ制覇がかかる。また、
池添学調教師の父・
池添兼雄調教師は99年に
阪神JFの前身である阪神3歳牝馬Sを勝っており、
池添学師が勝てば同レースの親子制覇となる(※
池添学師は
アロマデローサも登録)。
★今年、阪神で重賞3勝を挙げる
高柳瑞樹調教師 ファンタジーSを逃げ切った
リバーラを登録
ファンタジーS(GⅢ)を逃げ切った
リバーラを管理する
高柳瑞樹調教師(美浦)は今年、自身初のJRA・GⅠ制覇となった
桜花賞を含む重賞3勝を阪神で挙げている。グレード制を導入した1984年以降、関東所属の調教師が西日本(京都・阪神・中京・小倉)の競馬場で実施されたJRA重賞で年間4勝以上を挙げた例は、86年の奥平真治元調教師、97年の藤沢和雄元調教師の2回だけだが、高柳瑞師は今回も勝利を挙げることができるか。なお、
リバーラに騎乗予定の
石橋脩騎手は
ラッキーライラックに騎乗して2017年の
阪神JFを制している。
★夏の重賞での好走以来約3カ月ぶりの出走
キタウイング、
ドゥーラ、ドゥアイズ
新潟2歳S(GⅢ)勝ち馬
キタウイング(美浦・
小島茂之厩舎)、
札幌2歳S(GⅢ)勝ち馬
ドゥーラ(栗東・
高橋康之厩舎)、同2着の
ドゥアイズ(栗東・
庄野靖志厩舎)は、いずれも前走から約3カ月ぶりの出走となる。
キタウイングは芝1600メートル戦では2戦2勝という成績で、今回は
和田竜二騎手との新コンビで参戦を予定している。また、
ドゥーラ、
ドゥアイズはどちらもデビューから3戦続けて芝1800メートル戦に出走しており、今回が初の芝1600メートル戦となる。果たして、夏の重賞で好走して以来の出走となる3頭はGⅠの舞台でどのような走りを見せるだろうか。なお、
ドゥーラが勝てば、管理する高橋康調教師、同馬に騎乗予定の
斎藤新騎手はJRA・GⅠ初制覇となる。
★JRA・GⅠ4勝はいずれも阪神・芝1600メートル戦
中内田充正調教師は
リバティアイランドを登録
アルテミスS(GⅢ)2着の
リバティアイランドを登録している
中内田充正調教師(栗東)は、これまでにJRA・GⅠで4勝を挙げているが、いずれも阪神・芝1600メートル戦でのもので、2018年には
ダノンファンタジーで
阪神JFを制している。中内田師は2歳重賞で通算22戦11勝2着3回(勝率.500、連対率.636)という成績を残しているが、4年ぶりに
阪神JFを制すことができるだろうか。