28日の阪神5R2歳新馬(芝1800メートル)は、
武豊騎手騎乗の1番人気
ポルトフォイユ(牡、栗東・
高野友和厩舎)が直線で外に持ち出して楽々と抜け出し、人気に応えた。タイムは1分50秒0(良)。
ウインクレドが先手を取ると、後続を大きく引き離した逃げを打つ。離れた2番手に
ショーストームと
レッドヴェルサスが続き、
ポルトフォイユも前との差を測りながら中団の前を追走した。
ウインクレドは4コーナーでも大きなリードを保っていたが、
ポルトフォイユは4コーナーで早くも外から2番手に接近。直線に向いて
ウインクレドがやや外にふくれる形になり、その内を突いて
レッドヴェルサスが先頭に立つが、一番外に持ち出した
ポルトフォイユがダイナミックなフットワークで一気に前をかわす。あとは楽な手応えのまま突き放し、終わってみれば5馬身差の圧勝。注目の良血馬が盤石のデビュー勝ちを飾った。2着は
レッドリヴェールの半弟で2番人気の
レッドヴェルサス。良血馬のワンツーとなった。2着からさらに4馬身差の3着には4番人気の
ディトが入っている。
ポルトフォイユは、父
ディープインパクト、母ポルトフィーノ、母の父
クロフネという血統。兄
ポルトドートウィユはGIII
きさらぎ賞の2着馬。祖母
エアグルーヴは
オークス、天皇賞・秋の勝ち馬。おば
アドマイヤグルーヴ、おじ
ルーラーシップ、いとこ
ドゥラメンテ、3代母
ダイナカールなど近親にはGI(級)勝ち馬が
ズラリと並ぶ。
この血統を知り尽くす
武豊騎手は「調教の段階から楽しみにしていましたが、レースに行ってさらによかったですね。ラストもしっかり伸びてくれましたし、能力は高い。来年が楽しみですよ」と早くもクラシックを意識していた。
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