過去5年の連対馬のうち4頭がその後にGIを勝っている。東京の芝1800メートルという小細工のきかない舞台だけに、GI級の血統、能力を感じさせる馬を選びたい。
登録馬全てがサンデーサイレンス系だけに、当然最も注目されるのが
ディープインパクト産駒。なかでも
ハートレーの血統構成が優秀だ。母ウィキッドリーパーフェクトは米2歳GI(AW1700メートル)の勝ち馬で、スピード十分で完成度も高い。
ディープと母の父エーピーインディ系の配合は
ハートレー以外に目立った活躍馬は見当たらないが、この母系にはディープと相性のいいストームキャットの血が入っている。スピード、瞬発力、パワー全てに秀でており、距離も1800~2000メートルが最適だ。
キングオブアームズも魅力的。母アーマインはケンタッキーオークス2着馬で、古馬になってGIアップルブラッサムH(ダ1700メートル)を勝った。ダンジグ系の母の父とディープの配合にはGI7勝馬
ジェンティルドンナがいる。完成はまだ先だが、将来性十分だ。
スマートオーディンは兄弟に目立った活躍馬こそいないが、祖父
フジキセキの産駒がこのレースと好相性。父
ダノンシャンティは2010年の2着馬で、13年に
メイケイペガスター、14年に
イスラボニータと連勝している。
マンハッタンカフェ産駒は、もまれ弱いタイプが目立つだけに少頭数の競馬は大歓迎だろう。
イモータルは叔父にBCターフなどGI4勝のシロッコがおり、底力十分。
リスペクトアースもドバイミレニアム(ドバイワールドCなどGI4勝)やティンバーカントリー(プリークネスSなどGI3勝)と同じファミリーで、すんなり行ければ面白い。(血統取材班)
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