POGコラム

伊吹雅也のPOG分析室 (2016) 〜第1回 第1回入札へ向けてのデータ分析〜

日本ダービー開催日の5月29日(日)をもって「ウマニティPOG 2015」が終了。一年間にわたって繰り広げられた各ワールドの優勝争いがいよいよ決着します。

 私はスペシャルワールドに参戦させていただいたものの、残念ながら日本ダービーには指名馬を送り込めず、早々と「ウマニティPOG 2014」に続く連覇の目がなくなりました。「2013」のミッキーアイル、「2014」のクラリティスカイミッキークイーン、そして「2015」のシンハライトと、「ウマニティPOG」のスタートから3年連続でG汽Εぅ福爾鮖慳召任た点には満足しているのですが、やはり優勝争いにまったく絡めないとなると寂しいものですね。ここまでの3シーズンが出来過ぎだっただけと言われないよう、4シーズン目も頑張りたいと思います。

 その4シーズン目にあたる「ウマニティPOG 2016」は来週から本格的にスタート。5月31日(火)に第1回の入札がスタートし、6月3日(金)には最初の仮想オーナー馬が確定する予定です。なお、今シーズンから仮想オーナー募集枠の開放スケジュールや各ワールドの呼称が変更されておりますので、前年度に引き続き参加していただける方も変更点をひと通りご確認ください。

 昨シーズンと同じく、第1回の本稿では指名馬の選択や絞り込みに役立ちそうなデータを紹介します。
 私が指名候補選びにおいてもっとも重視しているのは、POG期間内のレースにおける調教師、種牡馬、生産者の「勝ち馬率」や「1頭あたり本賞金」。入厩先の所属馬、父の産駒、生産牧場の生産馬がコンスタントに稼いでいる馬を高く評価する一方、ひとつでも不安要素のある馬は基本的に指名を避けてきました。
 以下の表組で紹介しているのは、現3〜5歳の過去3世代が優秀な成績をマークしていている調教師、種牡馬、生産者です。なお、POG期間全体を対象にすると一部の活躍馬が数値を大きく左右してしまうため、集計対象は「JRA、かつ2〜3歳歳限定、かつ新馬が行われている週(例年の2回中山ならびに1回阪神閉幕週)までのレースのみ」としています。

 まずは調教師別成績(表A)からご覧いただきましょう。掲載対象としたのは、集計対象レースに出走した馬の頭数が30頭以上だった現役調教師のうち、1頭あたり本賞金の上位20名。POG期間内に所属厩舎が変わった馬は、JRA初出走時の調教師が管理した馬として集計しました。



 1頭あたり本賞金が一千万円を超えているのは池江泰寿調教師、堀宣行調教師の2名だけ。14位に食い込んだ斎藤誠調教師ですら五百万円台という点からもわかる通り、イメージ以上に差が大きいファクターです。昨年度の第1回でも同じようなことを言いましたが、有力厩舎に入厩する見込みの馬を片っ端から指名するのが、現在のPOGにおけるもっとも効率的な作戦と言えるでしょう。

 続いて、種牡馬別成績(表B)をご覧いただきます。こちらはまず集計対象レースに出走した馬の頭数で上位20種牡馬を抽出し、1頭あたり本賞金が高い順に並べました。




 こちらも「ディープインパクトはここまで突出しているのか」と感じる方が多いんじゃないでしょうか。1頭あたり本賞金に関して言うと、2位グループを形成しているキングカメハメハダイワメジャーですら五百万円台に止まっていますし、4位のネオユニヴァースから下はディープインパクトの半分以下、人気を集める馬も少なくないステイゴールドに至っては1/3程度です。ディープインパクト以外の種牡馬に目を向けるのは、血統登録されたディープインパクト産駒をすべてチェックしてからでも遅くはないと思います。
 ちなみに、2位グループの2頭を比較すると、勝ち馬率、1頭あたり本賞金ともキングカメハメハよりダイワメジャーの方が上。キングカメハメハは現2歳世代の産駒が少ないため、今シーズンの入札では例年以上に高く評価されると思いますが、客観的な指標に基づいた立ち位置がこれくらいであることを考えると、過剰人気を疑った方がいいのかもしれません。
 なお、集計対象レースへの出走頭数がやや少ない種牡馬の中では、キンシャサノキセキ(勝ち馬率32%/1頭あたり本賞金483万円)、パイロ(同29%/415万円)、ヨハネスブルグ(同42%/617万円)、ヴィクトワールピサ(同26%/403万円)あたりもまずまず優秀な成績を収めていました。

 生産者別成績(表C)は下記のような構図。こちらも種牡馬別成績と同じく、集計対象レースに出走した馬の頭数で上位20生産者を抽出し、1頭あたり本賞金が高い順に並べてあります。



 注目はやはりノーザンファーム。同じ“社台グループ”の社台ファームや社台コーポレーション白老ファームなどと比べても、勝ち馬率や1頭あたり本賞金に関してはアタマひとつ抜けた存在です。
 一方、長きに渡って著名馬を輩出してきた有名どころであっても、勝ち馬率や1頭あたり本賞金を見るとあまり強調できない生産者は少なくありません。調教師や種牡馬、そして母自身の繁殖実績次第では殊更心配しないでいいと思いますが、一応は頭に入れておきましょう。

※次回のコラムは6/7(火)になります。


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『コース別 本当に儲かる血統大全』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全』(ガイドワークス)、『一口馬主の愉しみ(競馬道OnLine新書)』(スタンダードマガジン)、『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、ウマニティPOG2014では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

執筆者:伊吹雅也 2016年5月24日(火) 10:17
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昨年の主な活躍馬:
メジャーエンブレム

獲得賞金:67,131万円

JRA競走馬総賞金ランキング
3歳
01位ダノンプレミアム牡3
11,180万円
02位タイムフライヤー牡3
10,826万円
03位ラッキーライラック牝3
10,282万円
04位タワーオブロンドン牡3
8,627万円
05位ジャンダルム牡3
7,367万円
06位ステルヴィオ牡3
6,475万円
07位カシアス牡3
6,404万円
08位ワグネリアン牡3
5,646万円
09位ジェネラーレウーノ牡3
5,554万円
10位オウケンムーン牡3
5,176万円