ダービー馬を探すGI企画『東西現場記者走る』は4日目。東京サンスポの板津雄志記者(36)は滋賀県・栗東トレセンから茨城県・美浦トレセンへ移動して、
マイネルハニーに騎乗する
柴田大知騎手を直撃した。芝がCコースに替わることは、逃げ馬にとって大歓迎。前走の大敗で今回は後続のマークも薄くなりそうで、激走の予感が漂う。
穴といえば逃げ馬。
マイネルハニーが気になって仕方がない。そのために栗東を早めに引き揚げ、美浦にやってきた。
前走の
青葉賞は逃げて8着。「うまくハナに立てましたが、2番手にずっとつつかれる形になってしまって。馬も行きたがって、最後は余力がありませんでした」という柴田大騎手の言葉からも敗因は明らか。残り1400メートルから1ハロン11秒台のラップを刻み続ける展開では失速も当然だ。
ただ、この敗戦によって後続のマークが緩くなる可能性も出てきたのではないか。逃げ馬というのはそういうものだ。
皐月賞組にも
リオンディーズ、
サトノダイヤモンドをはじめ、ハイペースでリズムが狂った有力馬がいる。2冠目の今回は400メートルの距離延長もあり、皆が皆、慎重に運ぶ気がしてならない。
陣営は今回、折り合い対策を講じてきた。ハミを前走までつけていた特殊なもの(トライアビット)から普通のハミ(水勒ハミ)に替えて臨む。柴田大騎手は「馬が行きたがってしまったとき、今の普通のハミの方が抜きやすいと思う」と説明した。つまり、もし引っ掛かったとしても、力みを抜いてあげることができるかもしれない…という狙いだ。リズム良く逃げることへの意欲を強く感じる。
〔1〕枠(2)番の枠順も大きな後押しだ。横田助手は「『願ってもないところ』と(栗田博)先生も言っていた。ゲートが安定していないので偶数の内枠が欲しかった」と喜んだ。ここなら最短距離を通って前に行ける。
今週から東京の芝は内から6メートルが仮柵に保護されるCコースに替わり、内ラチ沿いも走りやすい馬場になるはずだ。
「スタミナはあるので距離は大丈夫だと思う。スタートしてからは速いし、今回もハナに行きます」と柴田大騎手も堂々の逃げ宣言。クラシック登録がなかったため、追加登録料(200万円)を払って挑む
マイネルハニーの前残りは要警戒だ。
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