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【京成杯】レース展望

今週の中山日曜メインは、3歳馬によるGⅢ京成杯(19日、芝2000メートル)。皐月賞と同舞台で行われる注目の一戦で、一昨年の勝ち馬ソールオリエンス皐月賞をV、昨年の1着ダノンデサイル日本ダービー馬、2着アーバンシック菊花賞馬に輝いた。クラシックへ向けて見逃せない戦いだ。

シルバーステート産駒のキングノジョー(美浦・田中博康厩舎、牡)は10月の東京芝2000メートルでデビュー勝ち。好位の馬混みで折り合いをつけ、直線では狭いスペースを割り、ノーステッキのまま2馬身半突き抜けた。米GⅠ2勝で種牡馬のパレスマリス(父カーリン)、天皇賞・春を勝ったジャスティンパレス(父ディープインパクト)の半弟で、セレクトセール3億1000万円の評価に違わぬ大物感が漂う。

ゲルチュタール(栗東・杉山晴紀厩舎、牡)は新馬勝ち後の葉牡丹賞でハナ差2着。1分58秒8の2歳コースレコード決着の厳しい流れで好走した経験は大きい。叔父にホープフルSを勝ったキラーアビリティがおり、引き続き中山芝2000メートルで楽しみだ。

エピファネイア産駒ガルダイア(美浦・国枝栄厩舎、牡)はNHKマイルCなど重賞3勝のアエロリット(父クロフネ)の半弟。気性面に課題があり、距離延長がポイントとなるが、前走のベゴニア賞では折り合い重視の内容で3着まで追い上げ、次につながる走りができた。

タイセイリコルド(栗東・小栗実厩舎、牡)は3戦目で勝ち上がり。立ち回りにはレースセンスの良さがうかがえ、雨を含んだ馬場でも問題なく走れるのも強みだ。

パーティハーン(美浦・友道康夫厩舎、牡)は2戦目の芝2000メートルで5馬身差で逃げ切って初勝利。セレクトセール2億7000万円のウートンバセット産駒で、全姉に仏米GⅠ勝ちのオーダルヤがいる魅力たっぷりの良血馬だ。

マテンロウムーブ(栗東・松永幹夫厩舎、牡)は初勝利を挙げた前走が大外から差し切る強い内容。2着馬とはクビ差だが、3着馬はさらに5馬身引き離したように素質は高そうだ。

他にも、葉牡丹賞4着以来のシマサンブラック(美浦・蛯名正義厩舎、牡)、2戦目で勝ち上がった前走が好内容のインターポーザー(栗東・高野友和厩舎、牡)など、白熱したレースが期待できる好メンバーがエントリーしている。

2025年1月14日(火) 16:55
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