★
札幌2歳Sで
アルマヴェローチェを撃破 3連勝でGⅠ制覇を狙うマジックサンズ
マジックサンズ(牡、栗東・
須貝尚介厩舎)は、7月7日の新馬戦を勝ち上がり、続く
札幌2歳S(GⅢ)では後に
阪神ジュベナイルフィリーズを勝つ
アルマヴェローチェとの接戦をハナ差で制して重賞初勝利を挙げた。そのレースから約4カ月ぶり(中118日)の出走となるが、デビューからの連勝を伸ばすことができるだろうか。なお、GⅠに昇格した2017年以降のホープフルS勝ち馬で、前走からの間隔が最も長かったのは昨年の
レガレイラの「中67日」。
マジックサンズにはデビューから2戦連続で騎乗した
佐々木大輔騎手が引き続き騎乗する予定。同騎手は今年のJRA2歳重賞で3勝を挙げており、勝てばJRA・GⅠ初制覇と同時にグレード制が導入された1984年以降で初のJRA2歳重賞年間4勝となるが、デビュー3年目で初のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。なお、管理する
須貝尚介調教師は、勝てばJRA2歳GⅠ3レースの完全制覇となる(※同調教師は
リアライズオーラム(牡)も登録している)。
★JRA2歳リーディングサイヤー首位の
キズナ 新種牡馬の産駒は2頭が登録
12月16日現在のJRA2歳リーディングサイヤーランキングを見ると、
キズナがトップに立っており、2位
モーリスが約6840万円差、3位
エピファネイアが約9160万円差で続いている。ホープフルSには、
キズナ産駒の
マジックサンズ(牡、栗東・
須貝尚介厩舎)、
モーリス産駒の
レーヴドロペラ(牝、美浦・
加藤士津八厩舎)、
エピファネイア産駒の
ジョバンニ(牡、栗東・
杉山晴紀厩舎)が登録している。1着賞金は7000万円で、結果次第では順位が変動する可能性もあるが、今年のJRA2歳リーディングサイヤーになるのはどの種牡馬だろうか。
また、新種牡馬の産駒は、
サートゥルナーリア産駒の
クラウディアイ(牡、栗東・
橋口慎介厩舎)、
モズアスコット産駒の
ファウストラーゼン(牡、栗東・
西村真幸厩舎)が登録している。昨年は新種牡馬産駒の
レガレイラ(父
スワーヴリチャード)が勝ったが、今年の新種牡馬産駒は好走することができるだろうか。
★新馬→
東スポ杯2歳Sを連勝
キタサンブラック産駒のクロワデュノール
クロワデュノール(牡、栗東・
斉藤崇史厩舎)は、新馬戦→
東スポ杯2歳Sとデビューから束京・芝1800メートル戦を連勝している。
東スポ杯2歳Sの勝ち馬からその後JRA・GⅠを制した馬は14頭を数え、2019年には
コントレイル、2020年には
ダノンザキッドがホープフルSを制しているが、
クロワデュノールは無傷の3連勝でホープフルSを制すことができるだろうか。同馬には
北村友一騎手が騎乗する予定。なお、
クロワデュノールは父
キタサンブラック、母ライジングクロスという血統の青鹿毛馬だが、2021年に
東スポ杯2歳Sを制した
キタサンブラック産駒の青鹿毛馬
イクイノックスは、その後国内外でGⅠ6勝を挙げ、2022・23年のJRA賞年度代表馬を受賞した。
★今年のJRA2歳戦で最多タイの13勝をマーク
斉藤崇史調教師&
松永幹夫調教師
12月16日現在、今年のJRA2歳戦での調教師別勝利数を見ると、
斉藤崇史調教師(栗東)と
松永幹夫調教師(栗東)が最多タイの13勝を挙げており、ホープフルSには、
斉藤崇史調教師が
クロワデュノール(牡)、
松永幹夫調教師がデルアヴァー(牡)、
ヤマニンブークリエ(牡)を登録している。
斉藤崇史調教師には2021年
キラーアビリティ以来3年ぶり2回目、
松永幹夫調教師には初のホープフルS制覇がかかるが、今年最後のJRA・GⅠを制すことができるだろうか。
デルアヴァーには、デビューから2戦連続で騎乗している
三浦皇成騎手が引き続き騎乗する予定。同騎手は2008年のデビュー以来JRA・GⅠに124回騎乗して2度の2着が最高成績(※12月16日現在)。暮れの中山で実施されるホープフルSで悲願のJRA・GⅠ初勝利を挙げることができるだろうか。
★2年連続勝利を目指す関東勢 アイビーSの1、2着馬など8頭が登録
ホープフルSでは、2017年のGⅠ昇格以降6年連続で関西馬が優勝していたが、昨年は
レガレイラが勝ち関東馬初優勝となった。今年はアイビーSを制した
マスカレードボール(牡、美浦・
手塚貴久厩舎)、同2着の
ピコチャンブラック(牡、美浦・
上原佑紀厩舎)、百日草特別を制した
ショウナンマクベス(牡、美浦・
武市康男厩舎)など8頭の関束馬が登録しているが、昨年に続いて勝利を挙げることができるだろうか。なお、
マスカレードボールには
戸崎圭太騎手、
ピコチャンブラックには
川田将雅騎手、
ショウナンマクベスには
池添謙一騎手が騎乗する予定。