
川田将雅騎手(37)=栗東・フリー=とコンビを組んだ2番人気の
ショウナンバシットが、ハナ差の接戦を制してリステッド初勝利。2着の
ラスハンメルとともに、
皐月賞(4月16日、中山、GⅠ、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。
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寒風を切り裂き、グイッと伸びた。
ショウナンバシットがゴール寸前できっちりと差し切り。初コンビで勝利に導いた川田騎手は穏やかに切り出した。
「勝つために乗せていただいていますので。しっかり勝ち切れたのはよかったと思います」
道中は好位で折り合いに専念。直線ではメンバー最速タイとなる上がり3ハロン34秒0の末脚で、逃げ粘る
ラスハンメルをハナ差捕らえた。鞍上は「彼自身がまだ進み過ぎるところがあるので、我慢をさせながら進めました。不器用で動き切れないところはありますが、しっかり走り切ってくれました」とパートナーをねぎらう。
これで
皐月賞への優先出走権をゲット。一昨年のセレクトセールで2億6000万円(税抜き)で取引された高額馬が、世代の頂点を目指していく。
◆藤岡康騎手(
ラスハンメル2着)「リズム良く走れました。直線も脚は使ってくれています。着差が着差だけに何とかしたかったです」
◆松山騎手(
ハーツコンチェルト4着)「勝負どころで動き切れませんでした」