今週は新潟と札幌で計5鞍の新馬戦が組まれている。日曜新潟5R(芝1600メートル)には、GI5勝馬
アパパネの4番子
アカイトリノムスメがスタンバイ。父は昨年7月30日に死んだ
ディープインパクトで、父母合わせてGI12勝という超良血馬だ。
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父
ディープインパクト、母
アパパネ。両親とも3冠馬という究極配合の
アカイトリノムスメがいよいよ初舞台を踏む。
重賞で活躍する
ジナンボーなど同配合の兄が3頭いるが、母の4番子にして初めての牝馬。馬体は素軽くすっきりとした父似のフォルムだ。
アパパネも管理した国枝調教師は「マッチョだった母とは違うかな。シャープな馬体だね。牝馬に出たぶん反応がいい。
アパパネ(新馬戦3着)の最初はまだ目覚めていなかったけど、こちらは気持ちが入っている。前向きだよね。(末脚も)切れると思う」と印象を語る。
調教でも素質あふれる動きを披露している。先週22日の美浦Wコースでは3頭併せの真ん中に入って余裕の手応えで5ハロン67秒9-12秒4をマーク。戸崎騎手は「体のサイズが小さくなったぶん、上(兄
モクレレ)より器用さもありそう。いいバネも持っています」と好感触を抱く。
父
ディープインパクトが天へ旅立って30日で1年がたった。同じく昨年死んだ母の父
キングカメハメハの命日は8月9日。このタイミングでのデビューもドラマチックだ。多くの夢と期待を背負って、
アカイトリノムスメが飛び立つ。(板津雄志)