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伊吹雅也のPOG分析室 (2014) ~第3回 第1回入札を徹底分析~
先週は『ウマニティPOG 2014』の第1回入札が行われ、週末にはJRAの2歳戦がスタート。ケツァルテナンゴ(ダイワオンディーヌの2012)、シゲルケンカヤマ(シゲルキリガミネの2012)、ノーブルルージュ(スプラッシュビートの2012)、マコトダッソー(マコトサンゴの2012)が早くも初勝利を挙げました。今シーズンも皆さんが指名した“愛馬”のご健康とご活躍をお祈り致します。
今回はスペシャルクラスの第1回入札結果を中心に、2014-2015シーズン全体の傾向や各プレイヤーの戦略を分析してみました。なお、スペシャルクラスには59名のプレイヤーが参加しており、各馬の指名枠はひとつずつ。基本的に各プレイヤーの所有枠は10頭(アイテムの使用により20頭まで拡張可能)、所有しているPOGポイントは10億(ゴールドの購入により追加取得可能)です。
まずは世間一般の人気が高かった馬、すなわち「注目POG馬ランキング」の上位馬について、スペシャルクラスでの入札状況を確認しておきましょう(表A-1)。
2014-2015シーズンの“1番人気”はアッシュゴールド(オリエンタルアートの2012)。ドリームジャーニーやオルフェーヴルの全弟という血統背景に加え、早期デビューを期待できそうな状況もあり、各ワールドで熾烈な争奪戦が繰り広げられました。
スペシャルクラスでアッシュゴールドを落札したのはねるそんさんです。落札価格は90990万PP。所有ポイントの大半をこの馬1頭につぎ込んでいます。大胆な作戦に見えるかもしれませんが、前述の通りスペシャルクラスの指名枠は1頭につきひとつだけ。それでいて59人もの参加者が存在するのですから、世間一般で言う“ドラフト1位クラス”はこれくらい思い切った額でないと指名できません。この馬を有力視していたプレイヤーは他にもたくさんいるはず。ねるそんさんにとっては会心の落札だったんじゃないでしょうか。
他にも「注目POG馬ランキング」2~6位のタッチングスピーチ(リッスンの2012)、ポルトドートウィユ(ポルトフィーノの2012)、アヴニールマルシェ(ヴィートマルシェの2012)、クローディオ(シーザリオの2012)、ドナブリーニの2012がそれぞれ50000万PP超の高額で落札されています。私はタッチングスピーチ(リッスンの2012)に相応のポイントを割り振ったのですが、(E-TOMO)さんの入札額にはまったく太刀打ちできず。ちょっと見込みが甘かったですね……。プライベートのPOGで1位指名しているだけに、この馬が大活躍したら複雑な気持ちになるでしょう(笑)。
一方、比較的“お買い得”な印象だったのは、kmさんが落札したワールドリースター(ワールドリープレジャーの2012)や超素人さんが落札したドゥラメンテ(アドマイヤグルーヴの2012)あたり。一般的なPOGでも指名のタイミングが難しそうな馬たちで、個人的には「巧く獲られてしまったな」と感じました。
今度は逆に、高額なポイントで落札された馬たちを「注目POG馬ランキング」の順位とともに見ていきましょう(表A-2)。
5万PP超で落札されたのは「注目POG馬ランキング」の上位6頭と、太組不二雄さんが60010万PPの値をつけたティルナノーグ(バイコースタルの2012)。ちなみに、太組不二雄さんは『ウマニティPOG 2013』でワンアンドオンリーを指名していましたね。同じノースヒルズの生産馬でもあり、この馬にも相当な手応えを感じていらっしゃるのではないでしょうか。
8~20位にもいわゆる“POG本”などで大きく取り上げられていた評判馬がズラリと並びました。「注目POG馬ランキング」が比較的低かったのは、オダチンさんが落札したレッドペルル(フェルメールブルーの2012)。もっとも、この馬だって十数人規模のドラフトなら3巡目前後までに指名されそうなレベルの注目度ですし、実際にスペシャルクラスでは計6名のプレイヤーが入札を行っています。59人も参加者がいると、これくらいの人気馬はポイントを一点集中させないとなかなか落札できないのです。
逆に言うと、これらの馬はスペシャルクラスの精鋭たちが高額なポイントをつぎ込んででも欲しいと思っていたわけで、POG期間中に活躍する可能性は比較的高いんじゃないでしょうか。これから一般的なPOGに臨む方はもちろん、2歳戦の予想においてもぜひ注目してみてください。
最後に、指名の全体的な傾向を探るべく、スペシャルクラスの第1回入札で落札された馬を性、種牡馬、生産者ごとに集計してみました。
性別のランキング(表B-1)を見ると、牡牝の割合は概ね6:4。一般的なPOGと同じく、牡馬から駒を揃えていく方針のプレイヤーがやや多いようです。
種牡馬別のランキング(表B-2)はディープインパクトが断然のトップ。次位グループはどれもどんぐりの背比べといった印象で、昨年の同時期と同じような構図になっています。もっとも、既に主要なディープインパクト産駒は指名され尽くしたと見ることもできるわけで、次回以降の入札はその他の種牡馬の産駒をどう指名していくかが大きなポイントと言えるでしょう。
生産者別のランキング(表B-3)はノーザンファームがダントツで、2番手以下に続いているのもいわゆる“社台グループ”の生産者ばかり。その他のブリーダーが生産した馬については、次回以降の入札から争奪戦が本格化しそうです。
伊吹雅也さんのPOGマイページはこちら
(次回のコラム更新は7月2日(水)になります。)
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラ、コディーノ、フラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング(皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『本当に儲かる騎手データブック 馬券の勝ち組は騎手を野次らない(競馬王新書EX008)』(ガイドワークス)、『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。