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伊吹雅也のPOG分析室 (2014) ~第2回 2013成績上位者分析~
6月1日の日本ダービー(3歳GⅠ・東京芝2400m)をもって『ウマニティPOG 2013』が終了。各クラスの最終結果が確定しました。優勝ならびに上位入賞を果たしたユーザーの皆さん、本当におめでとうございます!
今週からは早くも『ウマニティPOG 2014』が開幕。既に初回の入札を受付中です。優秀なプレイヤーたちに指名のコツを学ぶべく、今回は『ウマニティPOG 2013』のスペシャルクラス、スーパーミリオネアクラス、ミリオネアクラス、スーパーリッチクラス、リッチクラス、ブルジョアクラスで上位にランクインした皆さんの指名状況を分析してみました。なお、各馬の成績はいずれも2014年06月01日現在のものです。
スペシャルクラスで優勝を果たしたのは柿谷陽介さん。シーズン序盤から独走態勢を築き、そのまま逃げ切りました。阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳GⅠ・阪神芝1600m外回り)を制したレッドリヴェール(ディソサードの2011)、日本ダービーで4着に食い込んだタガノグランパ(タガノグラマラスの2011)と、2頭の指名馬が1億円超の賞金を獲得。この2頭はそれほど前評判が高くなかっただけに、お見事と言うほかありません。また、柿谷陽介さんは20頭すべてをデビュー前に落札しているのですが、なんとこのうち17頭が勝ち上がりを果たしています。ドラフト制、かつ参加人数の多いPOGを経験された方であれば、この“高打率”がどれだけの偉業かおわかりいただけるでしょう。既に公開されている『プロの指名馬リスト20』や、シーズン開始後の入札状況にもぜひ注目したいところです。
2位はアジアエクスプレス(Running Bobcatsの2011)、ベルカント(セレブラールの2011)、フォーエバーモア(エターナルビートの2011)、クリスマス(アラマサスナイパーの2011)などを指名しているポグニティさん。いずれも新馬や500万下を勝ち上がった後に落札しています。『ウマニティPOG』は指名枠さえ空いていればデビュー後でも入札を行うことができるルールなので、所属クラスの入札状況を逐一チェックしたり、デビュー直後のレースぶりから将来性の高さを見抜いたりできれば、有利にゲームを進めることができるのです。後者はともかく、前者は比較的簡単に真似をできるはずなので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
3位は日本ダービー馬のワンアンドオンリー(ヴァーチュの2011)らを指名した太組不二雄さん。ワンアンドオンリーは5月31日の第2回入札で落札しています。しかも、落札価格は募集価格と同額。相馬眼の高さを証明する素晴らしい指名でしたね。
ちなみに、私はお三方に次ぐ4位。NHKマイルカップ(3歳GⅠ・東京芝1600m)を制したミッキーアイルの指名に成功したものの、クラシック競走で上位に食い込む馬は指名できませんでした。牡馬に関してはある程度織り込み済みだったのですが、重視していた牝馬戦線でポイントを上積みできなかったのは大きな誤算。来シーズンも引き続き短距離向きの馬や牝馬を重視しつつ、全体的なレベルアップを図りたいと思います。
スペシャルクラスと同様に各馬の仮想オーナー枠がひとつずつというルールで争われたスーパーミリオネアクラスは、イスラボニータ(イスラコジーンの2011)やタガノグランパらを指名した超素人さんが優勝を果たしました。日本ダービーでイスラボニータ(2着)とタガノグランパ(4着)がそれぞれ着外に終わっていたら、ワンアンドオンリーを指名したねるそんさんの逆転優勝となっていたはず。最後の最後まで熱い戦いでしたね。
超素人さんはイスラボニータをデビュー前の第2回入札で、タガノグランパを年明けの第34回入札で落札しています。スペシャルクラスのプレイヤーに例えると、柿谷陽介さんとポグニティさんをミックスしたような指名スタイル。バランスの取れた戦術が最大の勝因だったんじゃないでしょうか。
ミリオネアクラスはイスラボニータらを指名したあさかぜ商店さんが圧勝。このクラスは各馬の仮想オーナー枠が2つあり、2位のナズグルさんもイスラボニータを落札していたのですが、あさかぜ商店さんは桜花賞(3歳GⅠ・阪神芝1600m外回り)を勝ったハープスター(ヒストリックスターの2011)の指名にも成功していました。
ちなみに、イスラボニータとハープスターはいずれも昨夏から重賞戦線で活躍していた馬。こういうタイプが3歳クラシックを制したことで、2014-205シーズンは早期デビュー馬の人気が例年以上に高まるのではないかと思います。入札方針を決める際にはこうした状況も考慮したいところです。
スーパーリッチクラスはワンアンドオンリーを指名したダイスポ好配特捜班さんが勝利。2位がイスラボニータを指名した黒豹さんで、最終的なポイント差もごくわずかでしたから、日本ダービーのゴール前で繰り広げられた競り合いの結果がそのまま明暗を分ける形となりました。
ダイスポ好配特捜班さんは東京スポーツ杯2歳ステークス(3歳GⅢ・東京芝1800m)が行われる直前の第26回入札でワンアンドオンリーを落札。この時点で4戦1勝、東京スポーツ杯2歳ステークスも単勝オッズ31.5倍の8番人気に過ぎず、翌春の戴冠をイメージできていた競馬ファンはほとんどいなかったはずです。このようなタイミングで将来性の高さを見抜いていたのは素晴らしいと思います。
リッチクラスの優勝争いはイスラボニータを指名していたちゃらこさん、東風はるちゃんさん、ワンアンドオンリーを指名していた地味ラクルさんによる数百万円差の大接戦。結局、勝利の女神が微笑んだのはレッドリヴェールやマイネルフロスト(スリースノーグラスの2011)も指名していたちゃらこさんでした。東風はるちゃんさんはマイネルフロストを、地味ラクルさんはレッドリヴェールを指名していましたから、本当に些細な差が決め手になりましたね。
ちゃらこさんは他にもベルカントやクリスマスを指名しています。前出のイスラボニータ、レッドリヴェール、マイネルフロストを含め、この5頭を落札したのはいずれもデビュー後。将来性の高さを見抜く指名が戴冠に繋がりました。
ブルジョアクラスはイスラボニータとワンアンドオンリーを指名したRH西葛西店さんが、ハープスターやトゥザワールド(トゥザヴィクトリーの2011)を擁するニースケンスさんを日本ダービーでかわし、逆転勝利を収めています。
RH西葛西店さんがワンアンドオンリーを落札したのは、スーパーリッチクラスのダイスポ好配特捜班さんと同じ第26回入札。当時の好判断が最後の最後に活きた形です。
(次回は6/11(水)に更新いたします。)
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)にも造詣が深く、現4歳世代のPOGでは、参加したすべてのドラフト(いずれも参加者20名以上)においてジェンティルドンナの単独1位指名に成功。現3歳世代も“赤本”こと『POGの達人』(光文社)誌上においてカミノタサハラ、コディーノ、フラムドグロワールらを推奨し、推奨馬の獲得賞金ランキング(皐月賞終了時点)で1位を獲得した。近著に『本当に儲かる騎手データブック 馬券の勝ち組は騎手を野次らない(競馬王新書EX008)』(ガイドワークス)、『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。