過去10年の連対馬20頭中、13頭の父がサンデーサイレンスかその直子。今年も父SS系を有力視する。
SS系の最良種牡馬
ディープインパクトの産駒
フロレットアレーが中心だ。ディープ産駒は2013年に
デニムアンドルビー、
エバーブロッサムがワンツー。長い直線で鋭い決め手を発揮する。叔父に天皇賞・秋を勝った
スピルバーグがおり、東京の2000メートルはぴったりだ。
08年の優勝馬
レッドアゲートを出している
マンハッタンカフェの産駒では
シングウィズジョイが有力。母
シングライクバードは
フラワーC3着。3代母
フリートークは
フラワーCを勝ち、
桜花賞3着、
オークス4着。この時期に活躍する一族だ。
ハーツクライ産駒はスピードの持続力が武器。
ディアマイダーリンも父の特性を色濃く継いでいる。半兄イレフュタブル(父アンブライドルズソング)はダート6ハロンの米GI2着、祖母リラクタントゲストは芝9ハロンの米GIの勝ち馬と、母系の底力も十分だ。
同産駒
エバーシャルマンの母ラシャルマンテは
アルゼンチンのGII勝ち馬。一族から
アルゼンチンの年度代表馬ララビーを筆頭に活躍馬が多数出ており、タフさとスタミナがある。
01年の覇者
オイワケヒカリを出している
ダンスインザダークの産駒
ナガラフラワーは、母の父が歴史的名マイラーのロックオブジブラルタルで、スタミナとスピードのバランスが取れた配合だ。
母の父がSSの
リアンドジュエリーは
クロフネ産駒で、半兄
フサイチアソート(父トワイニング)は
東京スポーツ杯2歳Sを制覇。祖母
リストレーションは牝馬東タイ杯(現
府中牝馬S)勝ちと一族に活躍馬が多く、重賞でもヒケを取らない。
同じく母の父がSSの
マキシマムドパリは、産駒が今年の
桜花賞と
皐月賞を制した
キングカメハメハが父。
皐月賞馬
ドゥラメンテと同じ好配合になる。
バンゴールもキンカメ産駒で、叔父に
ジャパンCと
朝日杯FSを勝った
ローズキングダムがいる名門“バラ一族”の出身だ。 (血統取材班)
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