
第65回
きさらぎ賞(GⅢ、芝1800メートル)が9日、京都競馬場で行われる。ここ数年の勝ち馬にクラシックホースの名はないが、2016年の勝ち馬
サトノダイヤモンドは
菊花賞を制覇。クラシックを狙う3歳馬が、熱いレースを繰り広げる。
ランスオブカオス(栗東・
奥村豊厩舎、牡)はメンバー最速の上がり3ハロンを記録して新馬勝ちしたあと、GI
朝日杯FSで3着。馬群を縫うようにしぶとく伸びて、上々の内容だった。母の妹にダート中距離で活躍したアッシェンプッテルがいる血統背景から、1ハロン延長はプラスに出そうだ。
サトノシャイニング(栗東・
杉山晴紀厩舎、牡)は東京スポーツ杯2歳Sで2着と好走。勝った
クロワデュノールがその後、GⅠ
ホープフルSを圧勝したことを考えれば、3/4馬身差まで食い下がったことは高く評価できる。初の右回りを克服できれば。
ミニトランザット(栗東・
杉山佳明厩舎、牡)は、
京成杯でメンバー最速の上がり3ハロンをマークして3着。逃げ切った新馬戦から一転、最後方から素晴らしい伸びをみせた。どこからでも競馬ができる器用さは、大きな武器だろう。
ウォーターガーベラ(栗東・
河内洋厩舎、牝)は
シンザン記念で後方からよく追い上げ、前年の半兄
ウォーターリヒトと同じく3着。京都は3走前の
ファンタジーSで13着に敗れているが、不良馬場が影響した感じ。良馬場なら違う結果を期待してもいいはず。
ショウヘイ(栗東・
友道康夫厩舎、牡)は未勝利を勝ったばかりだが、時計も内容も優秀だった。近親に2冠牝馬
ミッキークイーンなど、重賞勝ち馬がズラリと並ぶ優秀な母系の出身。重賞挑戦でもスケールの大きさでは負けていない。
ジェットマグナム(栗東・
安達昭夫厩舎、牡)は今回のメンバーではただ一頭の2勝馬。前走の
ホープフルSは7着だったが、最後までじわじわと伸びて、悪い内容ではなかった。ひと叩きした上積みも見込め、上位争いの可能性は十分だ。