横山和生(31)=美・フリー=騎乗で8番人気の
ピューロマジックが鮮やかに逃げ切り、重賞初制覇。
アジアエクスプレス産駒もJRA重賞初勝利となった。2着は7番人気
ペアポルックス、3着は6番人気
ナナオが入った。
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ピューロマジックがロケットスタートを決めて逃げ切った。快勝にも横山和騎手はさらなる成長を促した。
「まじめすぎるところがあります。いいスピードを持っているので、リラックスできればもっともっといい結果が出ると思う。今後に期待したいです」
スタート直後にスッとハナを奪うと、前半3ハロン33秒2と強気のラップで逃走。一旦は引き付けた後続を直線で突き放して1馬身¼差をつけた。
父・安田隆厩舎からの転厩初戦で重賞初V。安田調教師は「めりはりを利かせられるよう予定していましたが、ゲート裏の雰囲気をみて今回はやめておこう、と。今後も個性はつぶさないようにやっていきたいです」と話した。
今後は放牧を挟み、様子を見ながら夏のスプリント重賞を目指す見込み。さらなる高みを目指す。(山口大輝)
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ピューロマジック 父
アジアエクスプレス、母メジェルダ、母の父
ディープインパクト。鹿毛の牝3歳。栗東・
安田翔伍厩舎所属。北海道新冠町・村田牧場の生産馬。馬主は㈱スリーエイチレーシング。戦績8戦3勝。獲得賞金6876万6000円。重賞は初勝利。葵Sは
横山和生騎手、
安田翔伍調教師ともに初勝利。馬名は「聖なる、純粋な(西)+可能にすること」。