桜花賞の「私のチェックポイント」2日目は、東京サンスポの三浦凪沙記者が美浦トレセンでアネモネS勝ち馬の
キャットファイトに注目。今回、多くの関東馬が行っている栗東滞在を選択しなかった理由と、
阪神JFで苦戦した長距離輸送への対策を探った。
◇
アネモネSを快勝し、
桜花賞への切符を手に入れた
キャットファイト。今回と同じ舞台で行われた
阪神JFでは、初の長距離輸送がこたえて10着と力を発揮できませんでした。再度の長距離輸送へ、秘策はあるのでしょうか。
2日は坂路下の角馬場で長めのキャンターを乗ってから登坂し、その後はEコースを1周。見届けた上原博調教師は「前走は最内枠で恵まれたところもあったけど、状態が良かった。そこから中3週でも疲れはなく、具合はいいよ。水曜(追い切り)は坂路でさらっとやって、テンションを上げないように調整したいね」と大一番に向けて順調のようです。
となると、やはり気になるのは阪神への長距離輸送。「
阪神JFは初めて尽くしの中でイレ込みが全然収まらず、てんぱったまま。レース前に終わっていた感じだった」とトレーナーは振り返ります。今回も、レース間隔が詰まっていることに加え、環境の変化に弱いところがあるため美浦での調整となりましたが、「前回の反省を踏まえて、今回は2日前(金曜日)に輸送する。土曜にスクーリングして、丸1日かけて馬をリラックスさせて、次の日の競馬に挑む予定。それがいい方に出てくれれば」としっかりと対策が練られています。
週中から天気予報がいまいちの阪神競馬場。輸送だけでなく、タフな馬場への対応も求められそうです。それに対しても「蹄の形や走り方から、道悪もこなせると思う」とOKの構え。関東馬がほとんど栗東滞在を選択し、美浦での取材だけで予想するのは難しいと思っていましたが、予想を助けてくれるお宝馬は、案外近くにいたのかもしれません。(三浦凪沙)