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戸崎圭太(42)=美・田島=騎乗で4番人気の
ジャスティンミラノが2番手追走から抜け出し、デビュー2連勝で重賞初制覇を飾った。管理する
友道康夫調教師(60)=栗=は、現役トレーナーとして最長の14年連続JRA重賞V。今後は
皐月賞(4月14日、中山、GⅠ、芝2000メートル)に直行する予定。昨年の最優秀2歳牡馬で、1番人気に推された
ジャンタルマンタルは1馬身半差の2着。3着には9番人気の
パワーホールが逃げ粘った。
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並外れた素質で2歳王者を封じ込めた。1戦1勝で挑んだ
ジャスティンミラノが、
朝日杯FS勝ち馬
ジャンタルマンタルに1馬身半差をつけて完勝。圧巻のパフォーマンスに、15年連続となるJRA重賞Vを飾った戸崎騎手は笑みをこぼした。
「新馬戦を勝っただけでキャリアも浅いですけど、そのなかで重賞を勝てましたし、強い内容でした。先々が本当に楽しみです」
鞍上の腕がきらりと光った。スタートこそ決まらなかったが、「ペースも遅くなりそうだったので、主張して位置を取りに行きました」とすぐさま2番手へ。その読み通り、前半1000メートル62秒7と超がつくスローペースとなり、絶好のポジションに。巧みな技術で折り合いをつけ、直線に入ってGOサインを送ると、相棒もそれに応えて豪快なフォームで一気に加速。ラスト3ハロン32秒6の切れ味を発揮し、GⅠウイナーを寄せ付けなかった。
これで14年連続のJRA重賞制覇となった友道調教師は、「新馬戦のあとはしっかり乗り込みましたし、調教の動きも良くなって楽しみはありました。メンバーが強かったですが、こちらが思っている以上にこの馬も強くなりましたね」と成長ぶりに破顔一笑。「調教を見ていても、今の時点で
マカヒキ、
ワグネリアン、
ドウデュースと遜色ない動きをしていますからね」。現役最多の
日本ダービー3勝を誇る名トレーナーは、世代の頂点を極めた先輩たちを引き合いに出してスケールの大きさを認めた。
この後は
皐月賞へ直行する予定。
ナリタブライアンや
ゴールドシップ、
エフフォーリアなど多くの名馬が、ここを制してクラシックホースに輝いた。登竜門を制したミラノが、牡馬1冠目でさらなる衝撃を与える。(綿越亮介)
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ジャスティンミラノ 父
キズナ、母マーゴットディド、母の父エクシードアンドエクセル。鹿毛の牡3歳。栗東・
友道康夫厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は三木正浩氏。戦績2戦2勝。獲得賞金4855万7000円。重賞は初勝利。
共同通信杯は
戸崎圭太騎手が2019年
ダノンキングリーに次いで2勝目、
友道康夫調教師は初勝利。馬名は「冠名+イタリアの地名」。