フェアリーSの追い切りが8日、東西のトレセンで行われた。
阪神JF7着からの反撃を誓う
ミーントゥビーは、美浦Wコースで年長馬相手に楽々と先着。手綱を取った松岡騎手も好感触を得ており、春の大舞台に向けて賞金加算を狙っている。
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重賞でにっこり初笑いだ。
阪神JF7着から転戦する
ミーントゥビーは、普段から稽古につきっきりの松岡騎手を背に美浦Wコースで6ハロン84秒5―11秒5をマーク。1秒以上先行していた
スズカルビコン(2勝)に馬なりで接近すると、直線で内からあっさりとらえてクビ差先着した。
「良かったですよ。先週より息の入りがいいし、ハミの取り方も良くなった。動きを求めてやり過ぎると、レースまでに(体調を)戻すのが大変。これでいい」
真っ赤なブルゾンに身を包んだ鞍上は笑顔。「(デビュー前の)最初の期待値より良くなっている。馬体に伸びや幅が出たし、大きくなるとバランスが悪くなるものなのに、逆にそこも良くなった」と、パートナーの想定を上回る成長スピードに舌を巻く。
そんな主戦が前日の負傷のために急きょ乗り替わりとなった前走。堀内調教師は「初距離で前日輸送。さらに大外枠でハミを噛んだ状況でよく頑張ったと思います」と0秒9差に踏みとどまった内容を評価しつつ、「厩舎の開業から手伝ってくれていて、デビューから乗ってもらっている馬で初めてのGⅠを、と思ったところでしたからね。仕切り直しです」と厩舎の通算勝利数(20勝)の半数近い9勝を残している鞍上とのコンビ復活を喜ぶ。この日の走りからも進境を感じたようで、「以前はコーナーから直線で走りにブレがあった。今は真っすぐ走れているのがバランスが良くなったところ。何とか賞金を加算して
桜花賞と思っています」と大舞台への野心を隠さない。
「前走は古川(吉)さんも僕が思ったような騎乗をしてくれた。現状のこの馬に今回の舞台は合うし、賞金を加算して楽なローテーションを組ませてあげないとね。新年の抱負? 別にないけど、(開幕2日間で5勝の)大野騎手みたいに勝てるように頑張ります(笑)」
相変わらずのちゃめっ気をのぞかせる松岡騎手に導かれ、春への大きな一歩を踏み出す。(内海裕介)