12月28日の中山11Rで行われた第41回
ホープフルステークス(2歳オープン、牡・牝、GI、芝2000メートル、馬齢、18頭立て、1着賞金=7000万円)は、
北村友一騎手の1番人気
クロワデュノール(牡、栗東・
斉藤崇史厩舎)が中団の外めで流れに乗り、早めに動いて前を射程圏に入れると、直線で一気に末脚を炸裂させて新馬戦、
東スポ杯2歳Sと無傷の3連勝。2歳中距離王の座に就き、来春のクラシック戦線の主役に躍り出た。
北村友一騎手は2020年
有馬記念(
クロノジェネシス)以来、約4年ぶりのJRA・GI制覇。タイムは2分0秒5(良)。
2馬身差の2着には
ジョバンニ(6番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着に
ファウストラーゼン(17番人気)が入り、3連単は29万3380円となった。
ホープフルSを勝った
クロワデュノールは、父
キタサンブラック、母ライジングクロス、母の父Cape Crossという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は3戦3勝。重賞は今年の
東スポ杯2歳S(GⅡ)に次いで2勝目。
斉藤崇史調教師は21年
キラーアビリティに次いで
ホープフルS2勝目、
北村友一騎手は初勝利。
◆
北村友一騎手(1着
クロワデュノール)「馬が本当に強かったですし、馬を信じていました。枠の並びを見たときにスタートだけは絶対に決めたいなというところは思っていました。(道中は)思い通りではなかったですけど、馬を信じていたのでどんな流れになっても自分の競馬に徹して強い競馬ができました。前走と比べて、緩さが解消されて、動ける態勢がより作られていたなと思います。やっぱり来年にという気持ちが強かったので、ここを無事に勝てて本当に良かったですし、来年につなげたいと思います。(自身は大けがを乗り越え、4年ぶりのGⅠ制覇)またGⅠを勝つことができました。本当にたくさんの方々に助けていただき、応援していただいて、ここにまた導かれたのだと思います。本当に皆さんに感謝の気持ちをいいたいです。ありがとうございます。来年はまた大きいところで活躍したいと思いますので、一生懸命頑張ってこれからも努力していきたいと思います」
◆
斉藤崇史調教師(同)「今までの競馬は少頭数で、1コーナーの入りなど難しい競馬になりましたが、ジョッキーがうまく誘導してくれて、馬もそれに応えて勝ち切ってくれました。戦前に話していた通り、やりたいことを全てやってくれました。馬の力を信じてきっちり動かしてもらえました。来年は
皐月賞、ダービーへ行きたいですね。
皐月賞と同じ舞台で勝てたのは自信になるし、胸を張って来年に向けて頑張っていけます。心肺機能が強いところが一番の強みなので、磨きをかけていければ。(ジョッキーには)
クロノジェネシスのときによくしてもらえて、引退まで乗ってもらいたいと思っていたなかでの大けがだったので…。またGⅠを勝てたのはうれしいことですし、あのときできなかったことを、この馬と一緒に実現できれば最高ですね」