5月5日の東京11Rで行われた第29回
NHKマイルカップ(3歳オープン、牡・牝、GI、芝1600メートル、馬齢、18頭立て、1着賞金=1億3000万円)は、
川田将雅騎手の2番人気
ジャンタルマンタル(牡、栗東・
高野友和厩舎)が好スタートを決め好位から正攻法の競馬でレースを進めると、直線で力強く抜け出し後続に2馬身半差をつけV。
デイリー杯2歳S、
朝日杯FSと芝マイル2戦2勝のベスト距離で本領を発揮し、3歳マイル王に輝いた。
川田将雅騎手は今年初のJRA・GI制覇で、2014年から11年連続JRA・GI制覇。タイムは1分32秒4(良)。
2馬身半差の2着には
アスコリピチェーノ(1番人気)、さらにクビ差遅れた3着に
ロジリオン(10番人気)が入った。
NHKマイルCを勝った
ジャンタルマンタルは、父Palace Malice、母インディアマントゥアナ、母の父Wilburnという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。通算成績は6戦4勝。重賞は23年
デイリー杯2歳S(GⅡ)、
朝日杯FS(GI)に次いで3勝目。
高野友和調教師は
NHKマイルC初勝利、
川田将雅騎手は22年
ダノンスコーピオンに次いで2勝目。
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高野友和調教師(1着
ジャンタルマンタル)「全ホースマンが目指す
日本ダービーという選択肢もある中で、馬の適性を判断してここを使った以上は、内心、勝たなきゃいけないという思いがあったので、まずは無事にゴールしてほっとしました。用意されているスケジュールが中2週ですから、
皐月賞後は状態把握を細かくしながら、状態に合わせながら調整しました。
皐月賞であれだけのレースをしましたから、ダメージがあるのは間違いないなと思っていました。表面上は疲れがなくても、体の芯に疲労感はあったはずです。その中でスタッフが一生懸命ケアをしてくれました。川田騎手も完璧なエスコートをしてくれました。みんなの勝利だと思います。今回は春3戦目、中2週だったので今後のことは考えずに結果を出すということでやってきましたから、夏休みをもらってたっぷり回復させてもらって、今後のことは馬の状態を見ながら考えたいと思います。メンタル的に1600メートルの距離がぴったりなのは間違いないですが、距離を延ばしたところにもビッグレースはありますから、馬の成長次第では考えていきたいです。能力はすごいですし、また無事に走る姿をお見せできるよう、関係者一同頑張っていきたいです」