稀代の名牝の初子が、デビューに向けて歩みを進めた。日本馬史上初の芝GⅠ9勝を挙げた
アーモンドアイの初子アロンズロッド(牡、父
エピファネイア)が2日、母が所属した美浦・
国枝栄厩舎に入厩した。
偉大な母同様に担当となる根岸真彦調教助手、国枝翔調教助手に引かれて厩舎へ。馬体や脚元のチェックを終えて馬房に収まった。「輸送も影響なく、無事に入って良かったよ。いい格好だし健康そう。まずはホッとしています」と
国枝栄調教師は目尻を下げる。母と似た印象として「皮膚もいいし、芯があるような、自分の気持ちがしっかりとした部分がある。浮ついていない雰囲気だし、本人も自覚があるのかな。母親もそうだし、子供のころからいろんな形でメディアに注目されているからね」と信頼のまなざしを送った。
母と同じシルク・ホースクラブ所属で、募集総額は2億4000万円(48万円×500口)。期待は自然と高まる。「夢のある話だよね。ブラッドスポーツだし、そういう馬から…と思うのは当然のこと。競馬はゲートを受からないと使えないので、まずはゲート試験が目標。その後は一度天栄(福島・ノーザンファーム天栄)に出して、乗ってもらっての感触をみてのデビューになるかなと。順調にいけば夏の新潟という考えでいます」と今後を見据えた。