タスティエーラの勝利に沸いた
東京優駿から1週間。2023年の2歳戦がスタートする。開幕戦の土曜阪神5R(芝1600メートル)に
オルフェーヴル産駒の
デルマアートマンを送り込む友道調教師が、感触を伝えた。
「大きなアクシデントもなく、しっかり乗ってきました。カイバもしっかり食べるし、この時期の2歳にしては体がしっかりしています」
友道厩舎はゲート試験に合格すると一度、放牧に出して成長を促すのがパターンだが、4月21日に宮城県・山元トレセンから入厩し、5月4日のゲート試験合格後も在厩で調整。丹念にコースで併せ馬を消化し、5月31日には芝コース3頭併せで6ハロン81秒9―11秒1をマークして同入した。
「
オルフェーヴル産駒で入厩当初はうるさい面があったけど、じっくりやってきた甲斐あって、おとなしくなりました。先週、(武)豊さんが乗って『素直で乗りやすい』と言ってくれた」
過去10年の〝開幕戦〟の勝ち馬からは2013年
レッドリヴェール(
阪神JF)、17年
ケイアイノーテック(
NHKマイルC)がGⅠ馬となり、昨年は6月デビューの
ドゥラエレーデが
ホープフルSを制覇。早期デビュー組は要注目だ。また、友道厩舎と
武豊騎手がタッグを組んだ新馬戦は過去10年で16戦7勝、勝率43・8%。
デルマアートマンが名手を背に明るい未来へ踏み出す。(斉藤弘樹)