
<美浦トレセン>
青葉賞の勝ち馬
スキルヴィングは❶枠②番に決定。この馬の祖母の父
アドマイヤベガが同じ馬番からダービー馬に輝いた。「ゲートを出てからの二の脚がまだ安定しないところがあるので、そのあたりを内枠でカバーできればですね」と太田助手。
ホウオウビスケッツは2000年以降で3勝(
タニノギムレット、
ウオッカ、
マカヒキ)している❷枠③番が当たった。「内枠がほしいと思っていたし、最高の枠。ここならある程度前に行きやすいし、外々を回らされることもないでしょう」と
奥村武調教師。
メタルスピードは1987年
メリーナイス以来Vのない❹枠⑧番。「内がよかったけど、真ん中くらいならぎりぎりよしとしましょう。スタンド前発走なので偶数枠はいいですね」と相田助手。
グリューネグリーンは真ん中の❺枠⑨番。「90回で⑨番ね。もうちょっと内が良かったけどいいんじゃない。ここなら人気馬を見ながらいけるし」と相沢調教師。
ハーツコンチェルトは1978年サクラショウリ以降、勝利のない❻枠⑪番に入ったが、武井調教師は「後ろから行く馬なので枠は外めならどこでもと思っていた。❻枠(緑)は勝負服と同じ色だから勝ったらカッコいいですね」と満足そうにうなずいた。
皐月賞2着の
タスティエーラが入った❻枠⑫番は、最近では17年
レイデオロが勝っている。東京に舞台が替わるが、「極端な馬体のアンバランスさもないですし、右回り、左回りでどちらかしか能力出せない状況ではありません」と堀調教師。
毎日杯から直行の
シーズンリッチは昨年の勝ち馬
ドウデュースと同じ❼枠⑬番が当たった。「奇数でも特に問題はないです。あとは調教師とジョッキー、オーナーが相談して決めると思います」と池内助手。
ノッキングポイントは❼枠⑮番。92年の
ミホノブルボンが勝った枠だ。「もう少し真ん中から内が良かったですが、ジョッキーが考えて乗ってくれると思います」と太田助手。
プリンシパルSを制した
パクスオトマニカは❽枠⑯番。池内助手は「奇数、偶数は気にならないですが、うちの厩舎はGⅠでピンク帽が多いですね」と苦笑い。
<栗東トレセン>
❶枠①番は
ベラジオオペラ。18頭立てとなった1992年以降、最多の5勝を挙げ、勝率・167、連対率・267ともにトップだ。上村調教師も「絶好枠じゃないですか。(横山和)ジョッキーも乗りやすいと思います」と大歓迎した。
皐月賞は3番人気に支持されながら10着に敗れたが、ハイペースに巻き込まれたため。師は「切れる脚もあるし、それでいて操縦性が高くてセンスがあります。①番枠ならロスなく立ち回れます。展開が流れるかどうかで、前めか中団かになると思います」と思い描く。同じ①番では2009年
ロジユニヴァースが
皐月賞10着から
日本ダービー制覇。大逆襲があっても驚かない。
トップナイフは2000年に
アグネスフライトが制した❷枠④番に決まった。昆助手は「偶数の内で良かったんじゃないですか。いい調整ができています。(スタートを)スムーズに出れば、いつも通りの競馬をしてくれると思います」とうなずいた。
フリームファクシは❹枠⑦番。近年では19年に
ダノンキングリーが2着に来た枠順で、勝ち馬となると1979年カツラノハイセイコまでさかのぼる。北村助手は「そんなに(ゲートで)うるさいところはないので、奇数は問題ないです。良馬場でできそうなのもいい」と歓迎した。
シャザーンは、一昨年に
シャフリヤールが勝った❺枠⑩番から。大江助手は「枠はどこでも良かったです。スタートが悪い時期があって、いろいろな競馬ができるのは強みですが、やはりいいスタートを切って流れに乗りたいですね」と見通しを語った。
ファントムシーフは❼枠⑭番。2015年に同枠から
ドゥラメンテが制している。梛木助手は「偶数で良かったですね。(
武豊)騎手も『極端な外でなければ』と言っていたので。競馬を組み立てやすい枠で、悪くないイメージです」とうなずいた。
ドゥラエレーデは❽枠⑰番。2018年に
ワグネリアンが勝った枠だ。池添調教師は「ポジティブに考えれば包まれずに行けるけど、内のほうが良かった。ダービーは1コーナーまでがごちゃつくので、あまり外を回されたくない」と展開を思い描いていた。
サトノグランツは大外❽枠⑱番に決まった。2001年
ジャングルポケット以来、勝ち馬はいないが、昨年は
イクイノックスが2着。大江助手は「自身のスタートを決めて、周りの出方を見ながら運びたいです。厩舎としては
ワグネリアンが勝ったピンク帽。自信を持って向かいたい」と前を向いた。