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サリエラ(28日、東京新馬、芝1800メートル)=美・国枝、牝、父
ディープインパクト、母サロミナ、母の父ロミタス
《戦評》9頭立てながらJCデーらしく粒ぞろいの構成。好発から無理なくハナに立つと、直線もしっかり伸びて2着に3馬身、3着以下に9馬身以上の差をつけて押し切った。1000メートル通過61秒7のスローに落とせたとはいえ、ラスト4ハロンを11秒6-10秒7-11秒3-11秒9でまとめたスピードは秀逸。タイム1分47秒2も優秀で、文句なしの勝ちっぷり。
《血統》半兄に2019年
朝日杯FS勝ちの
サリオス(父
ハーツクライ)、全姉に昨年の
有馬記念などGI2着2回の
サラキアがいる非常に勢いのあるファミリー。距離適性も幅広く、スケールは相当なものだ。
《将来性》「いいスタートを切ったので逃げて、マイペースで行けました。坂を上ってムチが当たったときもいい反応をしてくれた」とルメール騎手。次走で重賞に挑戦しても即通用する逸材ながら、初戦が424キロと馬体面に成長の余地もたっぷり残っている。名牝の宝庫・国枝厩舎がどう育てるか注目したい。(内海裕介)
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