阪神の土曜メインは3歳馬によるGIII
アーリントンC(17日、芝1600メートル)。1~3着馬に
NHKマイルC(5月9日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権が与えられる重要な一戦だ。この時期に移行した2018年から
NHKマイルCのトライアルに指定され、今年で4回目。同じ舞台で行われた先週のサンケイスポーツ杯
阪神牝馬Sが1分32秒0、
桜花賞は1分31秒1の超高速決着。良馬場なら、時計勝負への適応力が求められる。
中心はただ1頭の重賞ウイナーの
ピクシーナイト(栗東・
音無秀孝厩舎、牡)で、中京を舞台に行われた前走の
シンザン記念を逃げ切っている。先行有利な馬場状態も味方につけたが、2着の
ルークズネスト(
ファルコンS)、3着の
バスラットレオン(
ニュージーランドT)が次走で重賞を制しているように、レースレベルは評価できる。課題のスタートを決めて前々で運べれば、崩れるシーンはなさそう。重賞連勝でGIに弾みをつけたい。
先週の
ニュージーランドTを制した栗東・
矢作芳人厩舎が送り込むのが
ホウオウアマゾン(牡)。前走の
朝日杯FS(9着)後に、トモ(後肢)の不安で休養に入ったが、帰厩後は動きの良さが光る。2走前には同舞台の
デイリー杯2歳Sで1分32秒4の好時計をマークして2着。舞台実績も十分で、速い時計の決着にも不安はない。
関東から参戦する
ジュリオ(美浦・
木村哲也厩舎、牡)は、叔母に
桜花賞馬
ハープスターがいる血統馬。昇級戦の前走は行きたがるのを我慢させながらの競馬だったが、危なげなく快勝。素質の高さを示した。初の長距離輸送などがポイントとなるが、クラスが上がってペースが流れるのは歓迎だ。
ジャスティンカフェ(栗東・
安田翔伍厩舎、牡)は、前走のアルメリア賞で上がり3ハロン32秒5の瞬発力を発揮して2着。不良馬場のマイル戦でデビュー勝ちを収めているように、条件を問わない強みがある。
1400メートルで全2勝を挙げている
グレイイングリーン(栗東・
池江泰寿厩舎、牡)と、
ショウリュウレーヴ(栗東・
佐々木晶三厩舎、牡)は、ともに十分なスピードを持っている。1ハロン延長で折り合い面などが鍵になるが、血統背景から通用しても不思議はない。
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