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【京都2歳S】鮮やかな末脚でワンダフルタウンが重賞初V

 京都2歳Sが28日、阪神競馬場で10頭によって争われ、後方を追走した3番人気のワンダフルタウンが差し切って重賞初制覇を飾った。2着は2番人気のラーゴム。1番人気のグロリアムンディは4着だった。

 持続力ある末脚だ。3番人気のワンダフルタウンが、鮮やかに差し切って重賞初制覇を決めた。

 「思ったより展開も向いて、きっちり力を出し切ってくれました。前走を意識して早めに踏んでいって、最後まで長く脚を使ってくれました」

 持ち味を最大限に引き出した和田竜騎手が、笑みを浮かべながら振り返る。序盤は後方で運び、3コーナーあたりから外めを通って進出。直線では馬場の大外から力強く脚を伸ばし、ゴール寸前でラーゴム(2着)を3/4馬身かわした。

 デビュー前の育成段階から評価は高かった。6月の阪神新馬戦ではのちに東スポ杯2歳Sを勝つダノンザキッドに敗れたが、2戦目に新潟芝千八の2歳コースレコードをマークして初勝利。4戦目でタイトルをつかんだ。

 「ルーラーシップ産駒にしてはおとなしくて扱いやすいし、丈夫。2歳馬にしては全てが優秀」と高橋忠調教師は総合力の高さを強調する。次走にはホープフルS(12月26日、中山、GI、芝2000メートル)も視野に入ってきそうだが、「使うかどうかは1週間くらい馬の様子を慎重に見ていきたい」とトレーナー。一方、デビュー戦から手綱を取っている鞍上は「先々が楽しみ。長くいい脚を使えて、決め手もしっかりしているし、頼りになる相棒」と今後に向けて期待を膨らませた。

 これでデビューから4戦全て、上がり3ハロンの時計はメンバー最速(タイ記録も含む)。いずれ迎える大舞台でも、この末脚が大きな武器となるに違いない。 (斉藤弘樹)



ワンダフルタウン 父ルーラーシップ、母シーオブラブ、母の父ディープインパクト。鹿毛の牡2歳。栗東・高橋義忠厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は三田昌宏氏。戦績4戦2勝。獲得賞金4558万3000円。重賞は初勝利。京都2歳S高橋義忠調教師、和田竜二騎手ともに初勝利。馬名の意味は「曲名」。

★28日阪神11R「京都2歳S」の着順&払戻金はこちら
2020年11月29日() 04:45
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