今週からいよいよ東京、阪神で2歳新馬戦がスタートする。開幕週の注目は、新種牡馬
モーリス産駒の3頭。中でも土曜東京5R(芝1600メートル)の
ブエナベントゥーラは、母がGI6勝を挙げた
ブエナビスタという良血馬で、陣営の期待も大きい。また、日曜阪神5R(芝1400メートル)には、同じく新種牡馬で
ドゥラメンテ産駒の
アスコルターレがスタンバイしている。
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注目の良血馬がいきなり登場する。6日の東京新馬開幕戦に出走する
ブエナベントゥーラだ。
父は2015年の年度代表馬で新種牡馬
モーリス。現役時代は15年
安田記念、
マイルCS、
香港マイル、16年
チャンピオンズマイル、
天皇賞・秋、香港Cと国内外でGI6勝し、主に芝のマイルから2000メートルで活躍した。17年に種牡馬入りし、初年度から176頭が誕生。18年のセレクトセール当歳せりでは1億7000万円(税抜き)で取引された産駒もいるほど、関係者の注目度も高い。
また、母は10年の年度代表馬で父と同じGI6勝の
ブエナビスタ。父母合わせてGI12勝というエリート配合だ。
4月上旬に入厩し、順調に調整。ここ2週はレーン騎手が追い切りに騎乗して感触を確かめ、今週はWコースで5ハロン69秒8-12秒6をマーク。オープン馬の
サトノティターンと併入し、上々の反応を見せた。「(4月15日に)ゲート試験を合格後も在厩して、東京を目標にしてきました。カッとなる気性など2歳馬らしい課題はありますが、そういう面を矯正しつつ調整しています」と森助手は順調ぶりを伝える。
母は東京でGI4勝、父も東京でGI2勝と、血統的に舞台適性は抜群といえる。父
モーリスも管理していた堀厩舎だけに、産駒への期待も高く「成長途上の感じはありますが、走ることに真面目。お父さんとはタイプが違う感じですが、ためれば切れそうですよ」と森助手は楽しみな様子。馬名の通り、初戦から『素晴らしい幸運』をもたらしてくれそうだ。