《戦評》好スタートから3~4番手。新馬戦にありがちなスローペースの中、適度な行きっぷりを見せつつ、ぴたりと折り合いがついたのはセンスの良さ。直線では勢いがつくまでに時間がかかったが、上がり3ハロンをメンバー最速の34秒8できっちりまとめて逃げ馬を捕らえた。全ての面でアベレージが高い。
《血統》母はドイツのマイルGIII優勝馬。全兄の
クルーガーは4歳時に
マイラーズCを勝ち、7歳の今年も豪GIクイーンエリザベスS(芝2000メートル)でウィンクスの2着に入った実力馬だ。晩成型の母系を考えれば、この時期の新馬戦を勝ち上がれたのは素質の高さの表れ。マイル~2000メートルで息の長い活躍が期待できそう。
《将来性》500キロ近い見栄えがする馬体で、重馬場をこなすパワーも見せた。福永騎手は「2歳のこの時期なのでトモに甘さがあるぶん、エンジンのかかりは遅かったけど、他は言うことがない。すごくセンスがいい」と好
ジャッジ。速い馬場への対応が今後のポイントだが、身体的にまだ伸びしろは大きく、重賞、GI戦線をにぎわす可能性は大いにある。
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