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【フローラS】いざオークスへワルキューレの進行!

 第53回サンケイスポーツ賞フローラステークス(22日、東京11R、GII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝2000メートル、1着本賞金5200万円、1、2着馬にオークスの優先出走権 =出走16頭)ミルコ・デムーロ騎乗で1番人気に推されたサトノワルキューレが、最後方から豪快に追い込んで重賞初勝利。13番人気でクビ差2着に奮闘したパイオニアバイオとともに、オークス(5月20日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を手にした。タイム1分59秒5(良)は1987年に2000メートルとなってからのレースレコード。

 新緑の季節に不似合いな暑さの東京競馬場で、桁違いの末脚が炸裂(さくれつ)した。1番人気のサトノワルキューレが最後方から大外一気で15頭をごぼう抜き。モノの違いを見せつけてオークス切符をもぎ取った。

 「伸びるときにはすごい脚を使うから、東京は良さそうだと思っていました」

 デビューから手綱を取り続ける愛馬の切れ味を信頼していたのは、ミルコ・デムーロ騎手だ。この日東京で4勝を挙げて51勝とし、2位のルメール騎手に6勝差をつけてリーディングのトップを快走する鞍上は「自信を持って乗った」とサラリ。スタート直後から最後方でペースは上がらず、内の先行馬も止まらない開幕週の馬場でどうなるのか…と思われても、全く慌てなかった。

 「いつもスタートは速くありません。ただ2000メートルで距離が短いから、行ったらオーバーエンジンになってしまう」と持ち味を的確に把握。腹をくくって、爆発力に賭けた。2、3番手にいたパイオニアバイオとノームコアの叩き合いを尻目に、外から一気に上がり3ハロン33秒4の末脚。きっちりと捕らえるあたりが、勝負師の真骨頂だ。

 「道中は、“大丈夫かな”とヒヤヒヤして見ていましたよ」

 苦笑いで振り返る角居調教師は、これでサンスポ賞フローラS歴代最多タイの3勝目。デビュー2戦目から2400メートルを使っていたように、長距離適性を見込んで早くからオークスを視野に入れてきた。「出られないことには、何も言えませんからね。本番に向けて、(減った馬体を)膨らませてあげたい」。

 トレーナーは優先出走権を得て笑みを浮かべたが、悩みの種もある。同じ角居厩舎&ミルコのコンビでフラワーCを勝ったカンタービレもオークスを目標にしているからだ。この日の段階では白紙の状況だが、本番の騎乗者を含めて注目が集まる。非凡な決め手を持つ新星サトノワルキューレの登場で、桜花賞組もうかうかしてはいられなくなった。 (柴田章利)

★22日東京11R「サンスポ賞フローラS」の着順&払戻金はこちら

★入場大幅増

 好天に恵まれた22日の東京競馬場の入場人員は、前年比142・1%の5万2505人と大幅にアップ。サンスポ賞フローラSの売り上げも53億1288万6200円で、微増ながら同100・5%だった。

サトノワルキューレ 父ディープインパクト、母ヒアトゥウィン、母の父ロワノルマン。鹿毛の牝3歳。栗東・角居勝彦厩舎所属。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬。馬主は(株)サトミホースカンパニー。戦績4戦3勝。獲得賞金7299万9000円。重賞初勝利。サンケイスポーツ賞フローラSは角居勝彦調教師が2005年ディアデラノビア、13年デニムアンドルビーに次いで3勝目。ミルコ・デムーロ騎手は初勝利。馬名は「冠名+北欧神話の半神」。
2018年4月23日(月) 05:10
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2016 - 2017

藤澤雄二さん

昨年の主な活躍馬:
アエロリット

獲得賞金:57,791万円

JRA競走馬総賞金ランキング
3歳
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