第75回
皐月賞(19日、中山11R、GI、3歳オープン国際(指)、セン馬不可、定量、芝・内2000メートル、1着本賞金9700万円、1~4着馬にダービーの優先出走権=出走15頭)
ドゥラメンテの圧倒的な強さに、関係者もあきれるばかりだった。
「普通の馬では到底使えない脚。すごいというしかない」
これが吉田俊介サンデーレーシング代表の第一声だった。さらに、興奮さめやらぬ表情で、「期待はしていたが、まだまだ未完成。それでいて、このパフォーマンス。能力が違っていたと言わざるを得ない」と語った。
生産者のノーザンファームは、3代母
ダイナカール、祖母
エアグルーヴ、母
アドマイヤグルーヴと母子4代でのGI級制覇という偉業を達成。中島文彦場長は「ゆかりの牝系ですし、何とか4代連続でGIを勝ちたいという思いもありました。こういう結果を出すことができて良かったです」と感慨深げに語った。そして、ノーザンファームの吉田勝己代表は「
凱旋門賞には登録するよ」と話すなど、夢が広がる。
残念ながら母は、
ドゥラメンテを出産した2012年の10月15日に脾臓破裂で急死。名牝のラストクロップは、この後、どんなドラマを紡いでいくのか、興味は尽きない。 (水戸正晴)
★19日中山11R「
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