2011年
グランデッツァ(フジテレビ賞
スプリングS、
皐月賞5着)、12年
コディーノ(東スポ杯2歳S、
皐月賞3着)、13年
レッドリヴェール(
阪神ジュベナイルフィリーズ、
桜花賞2着)と優勝馬は、3歳春のクラシックで好勝負を演じている。この出世レースに今年も多くの素質馬がそろった。
前週の
新潟2歳Sで2着の
アヴニールマルシェなど2歳勢が4戦3勝2着1回と絶好調な
藤沢和雄厩舎が、
ミッキーユニバース(牡、父
ネオユニヴァース、母レディオブチャド)を送り込む。新潟芝1800メートルのデビュー戦では脚をためながら逃げて、直線で2着馬を3馬身突き放す圧勝。重馬場でのタイム1分48秒8も優秀だった。中間は美浦で乗り込んで、先週末に札幌競馬場へ入厩。31日にはダートで5ハロン72秒2で流し、順調な調整過程だ。
実績では
マイネルサクセサー(美浦・
畠山重則厩舎、牡、父ブライアンズタイム、母マイネジャーダ)だ。前走のコスモス賞では好位のインから力強く抜け出して、未勝利戦からの連勝を飾った。レースセンスの高さは小回りの札幌コースで大きな武器となる。主戦の
柴山雄一騎手も「使うごとに良くなっているし、雰囲気はいい」と重賞制覇へ手応え十分だ。
その
マイネルサクセサーをデビュー戦で破ったのが、
サウスキャロライナ(美浦・
鹿戸雄一厩舎、牝、父
ステイゴールド、母アシュレイリバー)。スローに持ち込んでの逃げ切りだったが、直線はステッキどころか、鞍上がほとんど何もしないままゴール。まだまだ奥が深そうだ。水出調教助手は「調教ではうるさい面があるけど、走ってしまえば大丈夫。引っ掛かるところもなく、馬混みでも問題ない」と控える競馬でも対応きでそうだ。
他にも北海道の洋芝で大活躍している新種牡馬ハービンジャー産駒の
ジャズファンク(栗東・
角田晃一厩舎、牡、母
ピサノグラフ)や
スワーヴジョージ(栗東・
庄野靖志厩舎、牡、母ギーニョ)、芝1800メートルの福島新馬で強い勝ち方をした
ミュゼエイリアン(美浦・
黒岩陽一厩舎、牡、父
スクリーンヒーロー、母エールスタンス)、
フォワードカフェ(美浦・
小島太厩舎、牡、父
マンハッタンカフェ、母ベストブート)、
マイネルシュバリエ(美浦・
和田正道厩舎、牡、父バトルプラン、母マイネポリーヌ)、母が
秋華賞馬の
ブライトエンブレム(美浦・
小島茂之厩舎、牡、父
ネオユニヴァース、母
ブラックエンブレム)など好メンバーが
ズラリ。白熱したレースになること間違いなしだ。
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