最終週を迎える夏の中京、福島開催で、大物がデビューする。土曜の中京芝1600メートルでは、“真打ち”
アッシュゴールドがベールを脱ぐ。いわずと知れた
オルフェーヴルの全弟。どんな勝ち方をするかに視線が注がれている。福島では土曜の芝1200メートル戦に挑む
ストロベリーズに注目が集まっている。
真打ち
アッシュゴールド(牡、栗東・池江寿厩舎、父
ステイゴールド、母オリエンタルアート)は23日の坂路で
ロードハリケーン(5歳500万下)を追いかけ、4F53秒2、ラスト1F12秒5をマーク。ゴール前であっさりかわすと1馬身半突き放した。
「ものすごくいい-という感じではないけど、前に並びかけるまでは速かったし、これだけ動けば十分でしょう。筋肉がついてくれば、もっといい動きができるはず」
池江寿調教師のジャッジは少々辛口だが、期待が大きいからこそ。先週16日には坂路で51秒9を出し、仕上げに抜かりはない。
「ここまでは順調。体はもう少し大きくなってほしいけどね(22日の計量で428キロ)。パッと見た感じはオルフェに似ている。気性もカリカリしていないところなんかはデビュー前のオルフェと同じような感じだ。オルフェは重馬場でも走れたが、できれば良馬場でやりたいね」
手綱はもちろん、兄の主戦を務めた池添騎手。兄は初戦のゴール後に鞍上を振り落とすヤンチャぶりを見せたが、勝ちっぷり自体はケタが違っていた。アッシュも、華々しいスタートが切れそうだ。(夕刊フジ)