東京の日曜メーンは3歳の重賞・
共同通信杯。最近では2012年1着
ゴールドシップと2着
ディープブリランテがのちに2頭で3冠を独占したほか、昨年2着の
ドゥラメンテが
皐月賞、ダービーを制するなど、クラシックへの重要性が増している東の出世レースだ。今年の主役は新馬戦、
ホープフルSと連勝中の
ハートレー。現3歳世代で初の芝重賞2勝目を挙げ、春の大舞台へ乗り込む。
2戦2勝で2歳王者に就いた
リオンディーズに、7日の
きさらぎ賞をレースレコードで圧勝した
サトノダイヤモンド…。現3歳の牡馬は強者ぞろいだが、デビューから連勝中の東の雄、
ハートレーも大豊作の世代で主役を張れる存在だ。
11月の東京の初陣でムーア騎手が「重賞を勝てる器」と語れば、続く前走の
ホープフルSでは騎乗したボウマン騎手が、バネの利いた走りを「フライング(飛んでいた)」と表現。世界で活躍するジョッキーが、キャリアわずか2戦の
ディープインパクト産駒に絶賛の言葉を並べた。
前走では
新潟2歳Sの勝ち馬
ロードクエストを完封。手塚調教師も「期待通り。あのメンバーに完勝したのだから自信を持っていいでしょう」と春の大舞台へ確かな手応えをつかんだ。
「レース間隔をとって、いい状態で本番(
皐月賞)へ向かうため」(手塚師)、3歳初戦には
共同通信杯が選ばれた。収得賞金の多さから57キロを背負うが、過去に斤量57キロで勝った馬には3冠馬
ナリタブライアン、GI3勝の
アドマイヤムーン、GI6勝の
ゴールドシップ、
皐月賞馬
イスラボニータなどGI馬が
ズラリ。
ハートレーにも期待が高まるばかりだ。
騎乗予定だったベリー騎手が6日に騎乗停止処分を受け、手綱を取れなくなったが、「乗りやすいし、誰が乗っても大丈夫」とトレーナーの自信は揺るがない。それでも横山典騎手というトップジョッキーが空いていたのは幸運で、「追い切りで乗ってもらって味見してもらうよ」と話す。
「本番に期待がふくらむ競馬をしてほしい。無敗で行ければ楽しみも大きくなる」。昨年は同じディープ産駒の
リアルスティールがV。デビュー3連勝で東の登竜門を制すれば、夢は無限に広がる。
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