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【NHKマイルC】ジャンタルマンタルは坂路で〝整える〟ことを主眼に 高野師「はつらつと走っていました」

NHKマイルCの追い切りが1日、東西トレセンで行われた。皐月賞3着ジャンタルマンタルは中2週を考慮し、栗東坂路で控えめな追い切りも動き自体はシャープ。高野調教師も狙い通りの最終リハーサルに、納得の表情だ。2歳女王アスコリピチェーノがサンスポ調教評価『S』を獲得。ニュージーランドTを勝ったエコロブルームは、右前脚の違和感で回避することになった。



NHKマイルCの追い切りが1日、東西トレセンで行われた。皐月賞3着ジャンタルマンタルは中2週を考慮し、栗東坂路で控えめな追い切りも動き自体はシャープ。高野調教師も狙い通りの最終リハーサルに、納得の表情だ。

昨年の最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルが、皐月賞3着からの巻き返しを期して坂路を駆け上がった。中2週とあってセーブ気味の追い切りとなったが、高野調教師は納得の表情を浮かべた。

「今回は追い切りというより、整えるということを主眼に置いて。皐月賞をしっかり走っていましたから、その負荷を上手に生かそうということです。はつらつと走っていました」

最初の1ハロンは15秒8と慎重なスタート。抑えながらでも、パワフルなフットワークは目を引いた。我慢させながらだけに多少、行きたがる面は見せていたが「この時計ですから、(行きたがるのは)当たり前といえば当たり前。乗り手の範疇(はんちゅう)からはみ出していくところは、うかがえませんでした」と許容範囲。4ハロン56秒7とオーバーワークを避けつつ、ラスト1ハロンは12秒3とシャープに伸びた。

前走の皐月賞は、初の2000メートルでも3着に好走。前半1000メートル通過が57秒5というハイペースを好位で運び、一度は完全に抜け出す王道のレース運びで、この馬自身も従来のレコードを0秒6更新する1分57秒2を記録した。中2週とあってダメージなどに配慮しながら調整してきたが「元気はいいですし、動きも問題ない。ジャッジとしては、疲れは大丈夫」とうなずいた。

1600メートルでは昨年の朝日杯FSを含め2戦2勝。もちろん日本ダービーという選択肢もあったが、師は「今のジャンタルマンタルなら、マイルのほうがいいというところですね」。川田騎手も「常々、(力を発揮できるのは)1600メートルだと思っています。(東京マイルも)適した舞台だと思っています」と語る。

今回は昨年の最優秀2歳牝馬アスコリピチェーノなど強敵がそろう。指揮官は「馬体重は変わっていなくても、めりはりのある馬体になってきました」と成長も感じる。昨年12月の朝日杯FSに続き、再び頂点へ。3歳マイル王の座をつかむ。(山口大輝)

2024年5月2日(木) 04:59
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